お久しぶりです。聖刻1092作者の 千葉 暁 です。
第4部神樹編壱巻から中断、長らく放置して申し訳ありませんでした。
今度は完結に向けて全力で邁進していきますので、応援宜しくお願いします。
以下Q&A
【神樹3巻刊行はどのくらいになりそうでしょうか?】
作者としては八月中に脱稿したいと思ってますが、ここのところ予定通り進んだためしがないので何とも……。
でも途中で投げ出すことはないので最後まで読んでいただけると作家冥利につきます。
もちろん間隔が開きすぎると皆さまに飽きられて売り上げダウン、出版社が打ち切りということも承知してますので土壇場のつもりでがんばります。
【神樹編は何巻構成になりそうか?また、完結までどのくらいかかりそうか】
昔からのファンの方ならこれが実に刺さる質問だとご理解していただけるでしょう。
・当初「聖刻1092」前後編全2巻(文庫本で)の予定だった。実際は第1部聖都編だけで全6巻。しかも六巻目の厚さは通常巻の1,3倍。外伝入れたら全8巻。
・前にどこかで書いたか言ったか、八の聖刻、聖華八門を出したとした時点で巻数が増えるのは自明の理だった。
しかも続編(第2部以降)を立ち上げる段階で八機神を加えるのだから、終わらせるつもりがないと非難されても反論できない。
・第2部東方編はさすがに5巻くらいかな、と見積もったが、終わってみると全7巻。しかも本来のエピソードまで辿り着けず、第3部僧正編全6巻を新たに加えた。
・第4部神樹編を再スタートするにあたって第弐巻のプロットを書いたが、消化したのは1/3。現在執筆中の第参巻丸々費やす予定。
なので、はっきりしたことは言えませんが、第4部は前半の教都ワースランまでと、《北方》でハイダルと決戦する後半という構成です。
完結ということもあり、後で心残りがないように書いていく必要があり、文章量が増えるということが第弐巻でわかりました。
正直巻数は読めませんし(言うのは構わないですが、絶対増えて笑われます)、時期に至っては「一刻も早く」としか答えられません。ごめんなさい。
【聖刻1092の中で、千葉先生が好きな男性・女性キャラは?】
エピソードが追加するたびに好き嫌いのランキングが変動しているので答えずらいです。作者自身書いていて「こいつこんなキャラだったんだ」と見直すことしばしばです。
書きやすさで言えば、男でガルン・ストラ、女ではラーパティ。性格的に揺らがない、それでいてしっかり背景があるキャラは台詞や行動がブレません。
【思い入れのある、男性・女性キャラはいますか?】
男だと《蒼狼鬼》ガシュガル・メヒムですかね。登場させた時ただの敵役だったのですが、クリシュナがゼナムを殺すシーンを当時の編集さんだった方が読んで
「どうしてガシュガルが慟哭するかわからない」とおっしゃったことで設定を拡げ、エピソードを追加しました。外伝2「中原の砂塵、東方の嵐」に収録した《蒼の章》は珠玉の出来と自負しております。
女だと逆にエピソードの多いキャラより、ゲストキャラのほうが印象に残っており、聖都編第弐巻「美しき暗殺者」のクーニアや僧正編第壱巻「安息の地」のエヌマを挙げておきます。
【キャラクターのネーミングについて何かエピソードをお聞きしたいです】
フェン、ダム・ダーラは幡池先生、クリシュナ、ガルンは伸童舎スタッフの井上氏が命名(当時「女神転生」にハマってましたよね?)。
ジュレ・ミィ、リムリアは作者。前者は宝石のジュエリー=《輝ける者》の連想、後者は「勇者ライディーン」の主人公の母親ひびき玲子=レムリアから。ちなみに第弐巻で生まれた最後の《リムリア》の名はレムールになります。
あとラドウ・クランドは当初ガモウと名づけましたが、当時伸童舎社長の故野崎氏に「ガルンと頭文字が被るから替えようよ」と言われて、日本人っぽい語感の名を探してあれに。苦労するのは操兵の名づけですね。1092では古代宗教からのもじりが多いです。
【群狼伝、群龍伝で髪などのデザインが変わっているキャラがいるのはどうしてでしょうか?】
え~と、イラストのことでしょうか? それとも作中の描写が変わったということでしょうか?
前者であればイラストレーターさんの判断でしょうね。中公さんの群龍シリーズは基本的にお任せスタイルで、1092のようなキャラ表メカデザインもなしに自由にやってもらってます。
後者であれば……済みません。前に書いたことを忘れている可能性が大です。
【西のガウディが書かれることはあるのでしょうか?】
聖都編を書いている頃、幡池先生がB4用紙一枚に描いたラフ画ですね。中原や東方しか出ないことで先生が即興ででっち上げたと記憶しています。
聖刻シリーズ自体、1092で完結させるつもりなのでさすがに手をつけることはないと思います。