聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』などをご一読いただければ幸いです。
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聖刻とはそもそもなんなのかって話。
狩猟機1092のさらに前の頃、SFに呪術を持ち込むっていう発想が仲間内で流行っておりまして、基本になったのはその辺りからのことだと思うんですが、とにかく、ロボット物っていうと、おそらくガリアンですら動力源は普通の核融合とかそんな感じのエンジンだと思うんです。いや、決まってないはずですけど(だから呪術エンジンって言い張ろうと思えば言い張れる)。
なんで、逆の発想で、いかにもっていう宇宙船とかが呪術で動いてたらどんなだろうと。基幹技術が呪術だと、どんな科学文明になるんだろうかとか。
でまあ、ワースは割とその辺はストレートにファンタジーなんですが、得体のしれない魔法のアイテムって扱いを、もう少し芯の通った設定にできないかっていうのが根本にあるわけですね。
聖刻そのものが、聖刻石のパターンで構成される一種の儀式魔法というか呪術的アイテムっていうのは聖刻1092あたりかそれ以降の話だと思うんですが、呪術的ななんらかの手法によって何もない(ように見える)ところから何トンもある鉄製の巨体を動かす力を引き出す仕組みって発想そのものは、随分初期からあったと思います。
これが聖刻っていう存在の基本。
加えて、聖刻は単なる電池ではなくて、呪術的な存在なので意思やら人格やらが発生しちゃうわけです。単なるアイテムではなく、キャラとして存在してるってことですね。
そしてこの発想は、聖刻(仮面)が駆動するロボとしての操兵ととても食い合わせがよかったわけです。操兵は人間の形をしてるんで、人格持ってて不思議じゃないので。
操兵が単なるロボではなくなっているのは、この辺りの設定が根底にあるからでしょう。人格の宿ったロボってのは他にもありますし、別にワースがオリジナルだなんて主張する気はまったくないんですが、人格の乗っかり方というか、生き物的な扱いになっているところは他になかなかないかなと。肝心なところは呪術でごまかしてますからね。描写の底が割れにくい。
てなことを簡単にまとめてみなさんが読んで理解できるようにしたいんですが、これでこんな長くなっちゃうの、どうにかならんもんなのか。ううむ、困った。
日下部匡俊
こんな身も蓋もない書き方にはならないと思うんですが、この辺りを説明しておけるとなにかといいかなって。なにがなにかといいのかは言えません。