土曜日の番組をご覧になった方は、福山さんと楪さんの恐ろしいまでの回転数の多さはすでにご存知と思われますが、近くで聞いていても(そして進行を頭に叩き込んでいても)、その機転の利き方と構成、再構成能力の高さには驚かされます。
まあお年寄り寄りの、回転数の明らかに落ちて来た頭で聞いてたってのもあるとは思いますが。
それでもあれだけ勢いよくまくし立てつつも、単なる勢いではなく、ちゃんと構成をおさえつつアドリブを盛り込みながら空気を敏感に読んで話題を振っていくというのは、もはや名人芸の域に達しているのではないかとすら感じられます。
もともとこういったわかりやすさの伴った喋りは苦手な方ですが(一方的に話す方ではあるが)、あれだけ予習してもついていけるかどうかってところで、後半は完全にキャパオーバーしてましたから、もう、そのなんです。
テキストこうやって書き付けるだけなら負けないんだけどなあ!(両手を突き上げて空を仰ぎながら)
ゲストのお二人も、言葉こそ少なめ(いやそりゃ福山、楪の両氏に比べればねえ)でしたが、あの落ち着きっぷりが大変に羨ましかったことでございます。
言葉のチョイスには敏感で、台本では「ワース解説員」という肩書きになっていましたが、自ら「中の人」を名乗った私です。中の人ってんなら、福山さんとか、西田さん、上村さんの方がよっぽどそうなんですが。なんか他にいい言い方ないですかね?
あと、「こんばんわーす」って、字面だとアレだけど、口に出して言えば普通に聞こえるから不思議不思議。そこらへん、さすが言葉を喋る人たちだ、嗅覚がすごい。
てわけで字面だけで勝手に判断して、口にも出さずにこれはいかんとか勝手決めしちゃいけないと思いました。
小学生の作文か。単語のチョイスだけでごまかしているが。ていうか小学生の方がもっと高度なことをやってて青くなることがありますよ。
というわけで、やるたんびに勉強になることばかりでございます。いや、観ているみなさん的には楽しければなんでもいいわけですけれども。
しかし、発表内容、やる前は「こんなもんだろ」というか、「ちょっと寂しいかな」と思ってました。「言っちゃいけないこととか、匂わせたりしないと間が持たなくね?」とか。
そんなことは全然なかった! むしろ、そのまま言いっぱなしだったらとっちらかって大事なことが全く伝わらなかった!
直前にそれを指摘してくれて、ぱぱっと全体を整理し直したのは福山さんと楪さんです。内部の人間では気づきにくいこととはいえ、それはむしろこっちの仕事であって、直前にそのポカを埋めていただいたってのは恥じるべきことではないでしょうか。
そしてその役割はたぶん自分だったわけですよ!(池田P徹夜明けだし、そもそもパツンパツン)
なんかすいません。いや本当に。
日下部匡俊