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昨日の。
短文で本文を象徴するような面白テキストを考えられるやつの勝ちという結論に達しました。ボトムズの予告とか。笑えるのがベストとは限らず。
とはいえ、それも変化の中では一時的なものって気はするけれど。

さておいて。

東方に秘装八者がいるように、西方にもそれらしい存在がいます。いました。
人呼んで西方の三賢人(者)。東方の三博士みたいですが、もちろん気のせいです。
こっちは基本ただの人間です。人種的には古代の超人か、それに類する連中ですし、フルセットに近い秘装練法使えるようだけど、なんにせよ人間は人間です。あっちは半分神様みたいな連中ですし。

たかが人間なので、彼らはそんなに達観はしてません。というかろくなもんじゃありません。持て余す力を与えられちゃった人間の末路をご想像ください。しかもこいつら、ほっといたらいつまでもぴんぴんしてるんです。

例えば『聖者の仮面』とかに登場しているゴー・(バルジャリア・ト・ルマスカラム・)ゴーズなんか、なにが気に食わなかったのか、どこか時空の彼方に行っちゃって戻ってくる気配がありません。事実上、消えてなくなったと考えて差し支えない状態。
もっとも、彼が遺した操兵の格好した時空移動体ゴーズディンは、西方の何箇所かに隠されていて、それぞれに果たすべき役割をあたえられていました。過去形なのは、たぶんもう全部使い終わったから(ゴーズディンが最後に役に立ったのは、〈聖者の仮面〉を封じた時)。
この人、時間と空間を操ることにかけては人類随一。三賢人中では一番の年長らしいけど、何しろ時空間を自由に操るので年齢不詳。

ゴーズは自分で自分に始末をつけましたが、残り2人はしぶとくまだ世界をさまよっています。
スガンナク・アル・レトゥイヤ・グラグーズルは、モノを壊すのが大好き。魔力を操作することに関して、最強の術者です。要するに、一般的な攻撃や防御の術はこいつが一番。格好も、戯画的な魔術師そのまんまの姿してるし(わざと。道化を演じているつもりらしい)、古代人なのに背が低くて痩せてて見た目しょぼくれてるし。ちなみに3人の中で一番若い約四千歳。
でこいつ、残る一人、創造を得意とするマグナーゼル・ペルデュラム・アガム・オル・オラム(推定六、七千歳)を宿敵と狙っています。相手にされてないっぽいけど。

スガンナクはあらかたのブツは壊せることを確認してしまったので、最近はなりを潜めています。最後にやったのが、クラウドとかいう高原を吹っ飛ばすアレだったんですが、さすがにそこまでやってしまうと、もうなにを前にしても物足りないようです。
一方、マグナーゼルはといえば、自称錬金術師として壊れた鍋を直したり、砂から黄金を作り出したりして、ひっそりと暮らしています。練法師ではないかという疑いをかけられることが多く、それはそれで困るのでほぼ人との交わりを絶っている状態ですが、こっそりどこぞの操兵の製作にちょっかい出しちゃってるのは内緒。そう、人知れず操兵を魔改造できるのはマグナーゼルだけ!

日下部匡俊

ヒント:メーア・ソードではありません。