うんとですね。
正直昔の自分を舐めてました。1巻があんな感じだったんでこれが10巻続くのかって思ってたんですけど、そんなことはありませんでした。もちろん舌ったらずなところはたくさんありますが、愛嬌で済ませられるレベルにはなんとか。今4巻(つまり電書2巻目)やってますが、1巻みたいにほとんど全部直ってるって部分はなくなってきました。
ていうか、よくあんな展開思いついたなオレ。もしかしてゴーストライターでもいたのかって思えるほど内容忘れてる(読んだら思い出すけど)。
や、あっちにも書きましたが、毎巻最終回のつもりで書いてましたからねえ。健康も削ってたし(冗談抜きで)。
逆にあの頃の勢いを削がないように直せるかどうかちょっと不安ではあります。わかりやすくはなってると思うんだけど。
それにしても趣味丸出しの台詞回しだなー。
正直、今回の直しはちょっと行き詰まってた『剣』の突破口にもなりそうです。1巻もいい感じに直せそう(全直しって意味ではない。内容の補足かなあ)だし、2巻はもう大変だ。とても楽しくやれそうです。主人公だけかわいそうなまんまだけど。
いやすいません、本当は自分のやつ以外の話もしたいところなんですが、現状ご報告できることがあまり多くなく、発表にはもうちょっとお時間をいただきたいことばかりだったりしておりまして。肆気になりますよね。気になりますよねそりゃ。早くお話したいなあ。
もうちょっと、あと少し。お時間をくださいませ。
日下部匡俊
26年前、真面目に書き手としてはなんにも持ってないも同然でした。設定はいっぱいありましたけどね。それをどう使えばいいか。結局登場人物たちがどう感じてどう動くか、それに尽きるわけです。その方法論が全くなかった。もう手探りで、必死で考えるしかありませんでした。真面目に必死。
いまはあの頃よりはずいぶん手慣れましたが、かわりに失ったものも多いような気がします。手直しは、それに気づき、かつて持っていたものを少しは取り返せるいい機会だと感じています。
今度の年代記は単なる再刊ではありません。乞うご期待。