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聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』『聖刻日記 #3』『聖刻シリーズ 基本用語解説』などをご一読いただければ幸いです。
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ワースブレイドでは、西方はかなりがっちり社会情勢とか歴史とか作り込んでみましたが、東方はその逆で、意図的にファンタジックな世界にしてみました。
もちろん、神様や怪異が闊歩する世界で人間がどんな風に生きているかって部分は、きちんと詰めたつもりですが。

ただ、人間以外に大きな脅威がいる場所では、人間は互いに団結するしかなくて、せせこましい陰謀や権力闘争はあるものの、全体的には戦争もなく、民族の対立も最小限のレベルにおさまっています。
まったくないわけではないし、外的脅威の枷が外れたとたん、西方みたいな状況になっちゃうのは目に見えてますが。

『梗醍果の王』の時代は、次第に人間が人間以外の脅威を克服し始めているので、特にそれほど大きな脅威のいない(他に比べれば)南部地方では、よからぬことを考える人間が出始めています。散亥洛なんか血の気の多い戦闘バカしかいないし、そもそも目に見えるものしか信じない気質(オカルトな土地に住んでてそれはない、と言われそうですが、残念、目に見えないはずの霊や神々が、ここでは具体的に存在してるんで、むしろ実感できない脅威はないって雰囲気なのです)なので、聖刻協会とか梗醍果なんかの持ってる権威を無視して、侵攻計画を密かに練ってたりするわけですね。
これが契機になって、東方をさらなる脅威が襲う……ってのが拙著梗醍果の王シリーズの大体の内容なんですが、冷静に考えてみると、ちょっと変化球ではあるけど、東方編って結構普通にファンタジーしているわけです。
たぶん、最初に発表されたのがこっちだったら、ほかのシリーズと差別化できずに埋もれてた危険もないではないのではないか。そんな気すらします。

西方を設定している間、東方をこういう感じにすることは最初から決めてありました。
西方編というかデイル編のアゾームが体験した宇宙とか、神々とか、そういうのが特別じゃなくて誰もが触れている世界、それが東方だと。理由は、神々が直接介入している場所だからで、なんでそんなことしているかというとそれは今後のネタバレになるので書きませんが。
まあ変わっちゃう可能性もあるので、それも含めてですけれども。

1092では、東方という土地を意図して東洋的な文化を持つワースブレイド西方に近いものにしているので、そういう方向からも意表を突くことができたので満足してます(1092よりワースブレイド東方の方がちょっと後)が、いまのままでは30年前から一歩も前に進んでないので、今後もうちょっと新しい展開や設定をお見せできたらと思ってます。
気長にお付き合いいただければ。

ランツ・ワドゥールなんかはその第一歩だったんですけどね。結局あそこまでで止まっちゃってるからなあ。

日下部匡俊