操兵の機体色って結構いろいろありますが、あれはどうやって色をつけているのか。
灰色はそのまま、黒鉄色はたぶん黒錆つけてるんだと思うんですが、じゃあ他の色はなにやってるのかっていう。
基本は、油性の塗料で塗ってるんだと思います。要はペンキですね。油性なので錆びないし、表面保護にもなるし。ただ、化学合成の技術は未発達っぽいので、使える色は限られていたでしょう。
いずれにせよ、それなりにお金がかかったと思います。操兵に色をつけたいという要求はあったと思うので、ある程度のことはやってきたのだろうなあと。

あと、全ての時代を通してメッキの技術は(程度の差はあれ)存在しているので、ペンキ以外の着色はそれでやってると思います。当然、高級機だけです。金ばっかりかかって、いいことあんまりないので(ダカイト・ラズマ帝国のように、軍団を色分けしている場合は、必ずしも無意味ではないけど)。
ズィーダル・ハークスくらいでしょうか、意味があったのって(ティヴァスキ・ンという熱に極端に弱いが強靭な金属の上に、アヴィ・レールというエネルギー反射率の異様に高い金属をメッキしている)。

日本の甲冑が表面に布かぶせてたみたいに、布を張って見た目を飾っているのもあるでしょう。これは、ワースブレイド(年代記)の東方によくあるパターン(なんせ、布自体に魔力を込めることで、金属以上の強度を持たせたものがあるので)ですが、西方や他の時代でも、見た目のためだけにやってるのがあっても不思議ではありません。当然、戦ったらボロボロになるので、前線に立つことの少ない指揮官機の装飾だと思いますが。張り替え大変そう。

レア中のレアで、魔道の産物の金属を外装に使ってるとか、それに近い強度や物理特性を持っているものを組み合わせているとか(ズィーダル・ハークスがそれ)もありますが、これは本当に大昔に作られたものすごく強い機体だったり、物好きがマニアックな嗜好で面白半分にやっちゃったとか(ズィーダル・ハークスが以下略)、そういうパターンです。
ああ、八の聖刻とか、そういうのはもうなんだかわかりません。あいつら空中から勝手に機体を作り出しちゃいますからね。なにやってるんだか(笑)

日下部匡俊