とにかくドロドロしたものをですね、やってみたかったというか。
ワースブレイドの主戦力は、Tommy松本氏、千葉暁氏、そして自分でしたが、千葉氏はご存知の通りあっという間に脱落せざるを得ない状況になってしまいましたので、外部戦力を導入する方向へと向かうことになりました。
とはいえ、ワールドは統一したベースがないととっちらかっちゃうので、Ex1、Ex2ではひたすら項目出しと雰囲気なんかのメモを作っていた記憶があります。当時すでに原稿はPCのワープロソフトで書いてました(初代のX68000。しかもLA○Xの展示処分品……うっ頭が。それ言い出したら、伸童舎で仕事を始めた最初の頃からそうだったけどナ! MSX2のワープロソフトで。いやもうすげえぞ、遅いのなんの。プリントアウトもリボン式の熱転写だし)が、まだデータを共有できる環境ではなかったので、結局プリントアウトか手書きしかなかったのが痛恨。いや、こんだけ便利な環境になっちゃうと、さすがに隔世の感がありますな。パソコン通信すら使えたかどうかってレベルで、数十キロバイト単位の送信でさえ大変だったんだから。
そんな中で、ワールドを構成して統一見解を出していくのって、一人でやっても結構混乱しがちで大変でした。頼んだ人たちがばらばらのものを上げてくるのは当然のことで、直しをお願いして、それでもまだ直りきらずに締め切りが近づいてきて、仕方なくこっちで直しを入れるとか。自分の作業が結構あったので、それはもう最後の方は大変過ぎて泣けてきました。
それでもスタートセットに比べればたいしたことはなかったかなー。
と、次に口を開けて待っていたEx2の地獄のことは記憶に蓋をしておく。ああいやだいやだ思い出したくもない。
この時は、西方南部の限定された地域だけだったのでまだよかったんですけども、とにかく雰囲気を暗く重いものにしたかった(クトゥルフやストームブリンガー的な意味ではないけれども)ので、空気作りが大変でした。何していいのかわからなかったから。
結局、試行錯誤してでっち上げたセッションなんかの積み重ねでなんとかしていった記憶があります。
小さなものの積み重ねが、結果を生んでいくというのをこの時期学んだような気がします。
日下部匡俊