COSPAよりワースブレイドTシャツ&ヴァシュマール・トートバッグ6月下旬発売&好評予約中!
聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』『聖刻日記 #3』『聖刻シリーズ 基本用語解説』などをご一読いただければ幸いです。
聖刻-BEYOND- PV絶賛公開中! そして、聖刻-BEYOND-大好評発売中です。

え? ゴーランが協力を申し出て、やつらの武器を貸してもらえる? やだなあ、そんな安い解決法なんか使うわけないじゃないですか。

最近聖闘士星矢関連をNetflixで見る機会が多くて、すっかり聖闘士づいてます。あれはやはり歴史に名を残す作品だと思う。序盤が偉大すぎるけど。あんまり偉大すぎて、後半や続編がそのしがらみから抜け切れてないのが残念。
いや批判とかじゃなくて、一読者の感想として。冥王編とかかなり好きだし、不満があるっていうよりは序盤がすごすぎてっていう。

そうそう、車田作品といえば、『風魔の小次郎』を忘れちゃいけなかった! 聖剣戦争編ね。唐突な話ではあったけど、ある意味聖闘士星矢よりハッタリがきいててステキでしたな。演出的にはより強い剣の能力を言った方の勝ちっていうスタイルでしたが、なんかすっごい納得力(≠説得力)があった。あれ。ていうか聖闘士の技自慢そのまんまですが。キャッチフレーズ+技の効果(手段は書いてない)が上の方が強い(勝つとは言ってない)って方式。
いやー、青銅聖闘士は音速の拳を放つことができるが、黄金聖闘士は光の速さって、ものすごくわかりやすいじゃないですか。強いのがもうはっきりと言語化できてる。その上で「神に最も近い男」とか、「絶対零度の拳」とか、言葉が強すぎてもう誰も敵わない感じ。パワーワードなんて言葉が安っぽく見えますわ。

こういう素敵なお手本があるので、それを参考にしない手はないのでしてますが、車田作品的表現はまだそんなに表面に出せてないですね。武器自慢とか技自慢とか、失敗すると悲惨だからなあ。まだまだあの域に達する道は遠そうです。
何度も書くようですが、車田作品disってるんじゃないですよ。真面目にファンなので。あれは一種の型なんで、自分なりにあれをやるためにはまだまだ修行が足りんって話。単純に見えるものほど奥が深いですね。

だってね、昔、スケ番あらし読んでて、お嬢様キャラが主人公やっつけるためだったかなんだったかでサッカーの試合を仕掛けるんですけど、バイシクルシュートができれば勝てる! って主人公が特訓して、ようやく会得できたかなってところでそのお嬢様が出てきて難なくそれを決めちゃうわけですよ。お金だけじゃなくて身体スキルもはるか上か! っていうあの絶望感ね。
風魔の小次郎の聖剣戦争や、聖闘士星矢で味わった絶望感も大概でしたが、一番最初に読んだあれの絶望感が一番強かった気がする。しかもそれがひっくり返る感じがもうなんとも。

という感じでデイル編のラストとか書いてたんですけどね。あの時は黄金に相対していた青銅の気分でしたね。間違いなくあの時は燃えてた、俺の小宇宙。

日下部匡俊

ここまで読んでて違和感のあった人にはもうおわかりでしょうが、そうです。『リングにかけろ!』が抜けてますね? そう、オレ、ジャンプは『包丁人味平』や星野之宣、諸星大二郎デビュー時からの読者ですが、リンかけの時期だけすぽーんって抜けてるんですよ。最後期の『トイレット博士』やら『アストロ球団』、『ドーベルマン刑事』に『1、2のアッホ』も知ってるのにね! こち亀も第1話から知ってるぜ! 自慢にはならない。テリオス!

よくわからんですが、リンかけ、意味があるんだかないんだかわからない名前の必殺技に痺れました。思えば、車田正美氏って星矢の前にリンかけで十分に実績あったんですよね。ジャンプで2作以上ヒット作品やってる人ってそういないはず。