聖刻ってなんだろうって話はここ(聖刻シリーズとは)とか、ここ(聖刻日記 #3)とかで。

ワースブレイドはTRPGつまりテーブルトークロールプレイングゲームです。紙と鉛筆とサイコロと想像力で遊ぶゲームと言えばいいでしょうか。現実に何かを行おうとすると、それが終わるまでは結果がわからないのと同じように、このゲームではサイコロを振って結果を決めることになるわけです。
もちろん、日常的な行動に失敗する可能性は低いので、サイコロを振るのは例えば戦いで攻撃が当たったかどうかとか、それでどのくらいのダメージを与えられたのか、とか、探し物を見つけられるか、とかそういうのに限られますが。そりゃあ終始何かするたんびにサイコロ振ってたら、永遠にゲームが終わらないですからね。
で、プレイヤーは、ワースブレイドの場合聖刻世界の住人になって、そこで冒険をしていくわけですが、冒険の内容はゲームの判定者というか司会者というか、そういう位置付けの人(ゲームマスターとかレフェリーとか、ワースだとワースメイカーとか呼ばれます)がゲームを進行していくことになります。その人の語りを聴きながら、説明された状況に応じて自分の(キャラクターが)取るべき行動を宣言していくというか。そういうのの繰り返しですね。
えらくざっくりとした説明ですが、TRPGはだいたいこういう遊び方をします。

さて。ワースブレイドは、聖刻世界の住人たちの冒険を楽しむものなので、そのための舞台設定が用意されています。
例えば、ゲームの舞台は主に「西方」と呼ばれる場所になりますが、この西方はだいたい大きく3つくらいの地域に分かれていて、それぞれの地域ではかなり環境が異なります。
「南部」は古い文明の遺跡がたくさん残っていて、ついでに強い怪物もたくさん暮らしているので、まさにヒロイックファンタジーそのまんまの気分で楽しむことができます。当然操兵も出てきますが、冒険者はこれに乗って戦うこともできます。
操兵って一介の冒険者が持つにはハードルが高いんですが、それは操兵が現実世界の現代で言うところの強力な軍用兵器と同じだからです。一般人が弾薬積んだ戦車持ってたら怒られる(そうでなくても維持費とか払えるわけがない)のと一緒。あと、職業によっては絶対に乗れないのもあったりして(だから僧侶の術って、比較的使いやすくて強力なんですけどね)。

まあとにかく、ワースプロジェクト発足当時、聖刻1092にちょっとだけ遅れてリリースされたのがこのゲームでした。
当時としては人気もあって、拡張セットも相当数発売されました。最初のセットで用意された世界では狭いので、前述の西方全体を扱ったものや、東方という別の領域のセットが作られたわけです。「練法」と呼ばれる魔法めいた秘術や僧侶の秘術「招霊衡法」などを中心に扱ったセットもありました。もちろん操兵中心のセットも。
現在もマンガ図書館zというサイトで、最初期のセットが無料公開中です。ぜひご覧いただければと思います。

日下部匡俊

なんだかワースブレイドの話ばっかりになっちゃいましたが、ご興味を持たれた方は、来年春に予定しているファンミーティングへぜひ。日時や会場など決まり次第、ここやこのサイトの告知のところで発表する予定です。