聖刻とはなにかという話は『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』などをご覧くだされ。
冒頭の文言ちょこっとだけ変えてるけど、いい加減手抜き感が強まってきましたね。
もうちょっとリファレンス増やした方がいいんだろうけど、リンク先を読めってのも基本乱暴な話で。まあ都度再録されても困るわけですけど。
それはまあいいとして。
この日記は、たいてい外で書いてます。昼飯食いにファミレス行くことが多いので、そこにノートPCとかキーボードつけたタブレット持ち込んで。最近は何を書くかが思いつかなくてそれで何時間かかかっちゃうこともありますが、思いついちゃえば20分くらいで。
要はどの引き出しを開くかに迷って、いったん開けたら中には結構いろいろ詰まってるので困らない感じです。
なんてことを書いてるところからもお分かりの通り、今日は何書こうか困ってます。いいかげん、同じ話の繰り返しになって来たし、じゃあやめればいいじゃんとか言われそうですが、書くことそのものがストレス発散だからなあ。
外で仕事してるって言いますと、当然持ち運べる形で文字を記録する道具が必要になるわけです。思いついたことを暗誦できるほど記憶力残ってませんし。
思えば、伸童舎に厄介になってからずっとワープロのお世話になってきました。ワープロって、日本語変換+エディタって意味ですが。リッチエディタの文章の整形にはあんまりお世話になってないので。
もちろん実用的なワープロやワープロソフトが動くPCが出て来たのは80年代も後半というか終盤、平成に入るかどうかのタイミングでしたから、その前は原稿用紙の方が主でしたが、ごく短い期間でした。だいたい、まだ速度的にアウトなのに、MSX2(Z80の4MHz駆動! GHzじゃなくて!)でワープロソフト使って熱転写プリンタで出したの原稿として出してたりしたもんなあ。原稿が遅いんで、「無理してワープロ使って原稿遅らせてるんなら、やめて」って言われたのをいまでもはっきり覚えてますとも(や、遅いのはわたしがダメだったからなんですごめんなさいごめんなさいごめんn)。
日本語が使えるようになって、PCで日本語が書けるようになったってだけでもう大事件で、早速出たばっかりの国産ノート無理して買ってワースブレイドの原稿書いてました。3.5インチフロッピーから起動するの。それでもちゃんと使えてたんだから、最近は贅沢になったもんです。その前はシャープの某68000に付いてたワープロ使ってたんだっけ。こっちも5インチのフロッピーから起動するのがデフォルトで、あとで40MB(GBじゃないよ)のHDD買って繋いで速さにびっくりとかね。
ワースブレイドのリニューアル以前はこんな調子でやっていたことを覚えています。なので全部データで存在しているはずなんですが、どっか行っちゃいました。MOとか出て来たので掘り返したんですが、全然残ってないの。初期のはフロッピーだけど、バックアップとった記憶があるんだよなあ……。
リニューアルの出る直前から環境がハンバーガーじゃない方のアレに移って、利便性は飛躍的に上がりました。ネットワーク(まだパソコン通信だったけど)使えるし、HDD搭載は当然になったし、エディタは何メガバイトの文章でも軽快に動作したし。
小説も、この環境が手に入らなかったら果たしてちゃんと書けたかどうかわかりません。バックアップ取り放題、アンドゥ、リドゥも限界はあるけどやり放題。原稿用紙に書いてた頃に比べたら、もう天国のような環境ですからね。
ということの積み重ねの末に、こんなもの書いてるわけです。
技術的進歩が、その成果物に必ずしも進化を呼ぶわけではないという典型ですが、たぶん10年前に同じことをしようとしたらこんな手間ではすまなかったはず。
おかげで、以前はレイアウトやら文字の入力やらでえらく時間を取られていたものが、テキストデータをそのまま流し込んでレイアウト切るだけ(いやまあその「だけ」がえらく大変なんですが)で入稿データになるわけですし、毎日こんなタイミングで文章を書いていても、だいたい翌日0時前には文章を掲載できるわけで。
書き手にとっては恵まれた環境になりました。編集さんの手間はあんまり変わってないのに(なんかすいません)。
というわけで、また明日も、こんな環境の中でこいつを書いていくことになるわけです。
次は聖刻の話題に戻りますんで、どうぞご容赦を。
日下部匡俊
当時のPCの何倍の(いやスパコンと比較したほうがいいのか)性能で1キロを切って何時間も動いてくれるノートを出先で広げ、無線でネットワークに繋がったサーバーに直接書き込みしたり、わかんないことを調べ物したり、ポケットサイズの無線電話でついでに無線イヤホンで音楽聞いて、家人が帰ってくるのを通知受けてその場で鍵開けたり、宅配便がインターホン鳴らしたらそれに出て受け取りの話をつけたり、ああ、思えば遠くへ来たもんです。
昔話なんかしてますが、正直、過去なんか全然懐かしくないです。いまがこんな面白いのに。明日はきっともっと面白いんだぜ?