本シリーズが初めてと言われる方は、『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』などをご一読いただければ、ご理解の一助になるかと。
聖刻-BEYOND- PV絶賛公開中!
あんまり変化球投げ続けててもなんなので、今日は普通にど真ん中直球で。
いささか手前味噌ではありますが、聖刻シリーズの魅力の中心ってのは、やはり操兵という底の見えないロボがヒロイックな活躍をするところと言えましょう。
そこらへんは、聖刻1092が不動の一番人気を誇っているところからもおわかりかと思われます。
だってあーた、主役機は八の聖刻、それも〈白の王〉ですよ。それを駆る主人公は、生まれついての風来坊、その名もフェン。腕っ節は果てしなく強く、しかして女子供にはめっぽう弱く、祖国の復興のために魂を売った復讐鬼、あるいは妖術操る練法師を向こうに回し、縦横無尽の大活躍とくれば、お話そのものに惚れないはずがありません。
現在お話は、フェンの物語の終盤に差し掛かったところで中断していますが、再開を望む声が多いのも宜なるかな。
まあ、プロジェクトの中にいても、常に1092の動向は気になってましたし。新刊は出ると同時に買って読んでましたよ。
出る予定がわかったら、早速インサイダーの特権で予約しますよ。え、見本刷りもらえばいいじゃないかって? そんな温いことできるわけないじゃないですか。
でもって、1092はある意味選ばれた人々の雲の上の話ですが、おなじ作者が、群龍伝っていう普通の人々(まあ古代文明のチートはちょっと入ってますが、それも知恵と勇気でやられちゃったりしてますし)の軍記物をやってくれちゃですね、もうこれ以上求めるものがないじゃないかっていう。
年代記がああいう構成(世界はいろんなもので構成されていて、聖刻はその一つにすぎない)なのも、この両作品の存在あればこそです。
いやまあ個人的に影響を受けた作品の流れを踏襲したってのはともかく、群龍の企画知ってたからというのもあります。おなじことやって被っちゃ、そもそも企画にとってデメリットしかないので。
もちろんBEYONDもおなじことで、入口が普通のファンタジー路線ばかりじゃ、縮小再生産にすぎないので。作品そのものの評価はともかくとしても、リブートなどと大見得を切る以上、冒険は常に必要ということですよね。
というわけで、この春、聖刻1092と聖刻-BEYOND-が揃い踏みの予定です。ご期待あれ。そしてBEYOND1巻好評発売中です。新シリーズの息吹をぜひその手にとって感じてみてください。
日下部匡俊