ワースブレイドでは、練法師の術が12レベルまで設定されています。その12レベルはどれを取ってもむちゃくちゃな術ばかりですが、これ、じつは白/黒の聖刻封印用として設定しました。1092で出てくるあれです(だから木門は〈大樹〉なわけで)。
金属人間創生がどうやって封印に使われるのかは知りませんが、八の聖刻の毒気に当てられる心配はなさそうなのと、生身で操兵のパワーにも対抗できるので、まあきっと何かの役には立つはずです。土門はおなじみ聖王石/魔王石のアレがありますし(八の聖刻封印するためにもっと物騒なもん呼び出してたら世話がないですが、もちろん主目的は流星の破壊力ですよ! ええそれはもう)。
風門のあれは術そのものより、それによって蓄積される魔力の方に重きが置かれているような気がします。
いや、流石に設定時から20何年経過してるんで、その時正確に何を考えていたかは流石に思い出せません。すいません。
あと、当然ですが、あのむちゃくちゃな発動条件は、そこまで達した人間なら当然アシストを用意できるという前提からのものです(そのために派生するクエストでキャンペーン組むとか)。まあPCがあそこまで到達するのはとても大変で(行けないとは言いませんが)、どちらかといえば敵が使うのを阻止したり、味方の偉い人が使おうとするのを助けたりという方向で考えられたものではあります。
高位の術、特に12レベルは、それを使うこと自体がイベントそのもので、そこにかかる手間の多さ自体が副次的なクエストの発生を見込んでのものだったのでした。それだけははっきり意図していたので覚えてますが。
悔しいのはそれ用にシナリオとか考えていたんですが、結局形にできなかったことです。それ言い出せばダカイト・ラズマ戦記とかも出せなかったのは痛恨。一番盛り上がったと思うんですが。
年代記にシフトしたのは、それをせめて小説でフォローできないかという部分も大きかったのです。TRPG用のパラメータとかも載せようかって考えもあったんですが、その時期にはすでにワースブレイド自体が入手困難になりつつあったのと、ユーザーの実態がつかめなかったこと、あとはいつもぎりぎりのスケジュールだったので、そこまで手が回り切らなかったこともあって、断念してしまったのでした。
まあ全部言い訳にしかならないわけですが。
いや、年代記がオレローカルルールのオレセッションだってのは、そういうところからの発言でもあったりするわけです。
少なくとも初期のうちは、「ここはこういう判定で、こういう考えすればこんな結果になるな」というようなこと考えて書いてたんです本当です。仮にルール的に辻褄があっていたとしても、実際にゲームにできるかどうかは知りません。プレイヤーがこっちの考え通りに動いてくれるわけないですからねー。その辺は御都合主義以外の何物でもないです。ええ。
日下部匡俊