本シリーズが初めての方は、『聖刻シリーズとは』『聖刻日記 #3』などを一度ご覧いただくと、それなりに意味不明な部分がわかるようになったりすることもあります。
聖刻-BEYOND- PV絶賛公開中!

聖刻シリーズには、その根幹と言ってもいい〈八の聖刻〉なる存在があります。聖刻1092の主役機でもあるニキ・ヴァシュマール、ハイダル・アナンガ、黒の僧正ヴァルダ・カーンなどなど、全部で8体存在するという秘操兵たちがそれです。
聖刻1092は、この八の聖刻が白と黒の陣営に分かれて相争う因果の物語でもあるわけですが、さて、この戦いの行く末はどうなるのでしょうか。
いや、別に現在最新刊執筆中(ですよね?)でうんうん唸ってる作者の千葉先生を差し置いて、この物語の先を予想しようってんじゃなくてですね。

八の聖刻は不滅の存在です。これは作中で明言されているので書いてもOKでしょう。未読の方は……うーん。お前はなにも見なかった(山崎弘也の声で。飛田展男でも可というかむしろ推奨)。
ええと、そんなわけで彼らはなにされても復活してしまいます(機体はもちろん、仮面をぶっ潰されても、はたまた額の真・聖刻を粉々にされても)。時間はかかるかもしれませんが、とにかく滅ぼすのは不可能か、非常に困難なのでしょう。
そんな中で、聖刻1092がどんな結末を迎えるのか、あるいはさらなるシリーズへと導くのかはわかりませんが、なにはともあれ、八の聖刻たちの間にひとまずの決着がつくにしても、いずれこの戦いが繰り返されることに間違いはないと考えていいでしょう。

その戦いの輪廻の中で、八の聖刻たちは、それぞれに乗り手となる人間を選ぶことになるわけです(1092を見る限り、八の聖刻といえども単独では力を出し切れないらしい)。
さて、ある戦いで、ハイダルは人選をしくじったか、白の陣営、あるいは人間たちに隙を突かれて敗れ、惨めに封印か、原子レベルあたりまで分解されてしまいました。そりゃあもう、ハイダルさんはお怒りです。次はあんなの絶対選ばんって心に決めたりするわけです。いえそれが大師さまだなんて誰も言ってませんよ?

というわけで、彼はいままでにないパターンを模索するわけです。そうだ、清浄なる乙女はどうだ! ああいう手合いは純粋なだけにちょっと口車に乗せれば命だってほいほい投げ出しちゃうし、いったん信じ込んだらこっちが撤回したって、最初に染まった考えから変えようとしないって思ったに違いないんです。
そして、八の聖刻はまどろみの中から人間の心を操ることができます。人間の闘争心に働きかけて、戦乱を起こすこともできるわけですよ。そもそも、その戦いで流れた血をもとに復活を果たすのが、連中の常套手段ですから。
技術的に進んだ時代に意識を取り戻したハイダルが、その時代の技術を使っていろいろ自分たちに有利な状況を作り出そうと考えても、なんら不自然なことはありますまい。地上に戦乱の嵐を吹かせ、それまでどうしても手工業に頼らざるをえなかった操兵の生産も、先端技術を使って大量生産を可能とします。自分の手足となる操兵たちを、とにかく地上に大量にばらまいたわけです(聖刻石をどうやって調達したのかは知らない)。
そんなことやったもんだから、先の戦いに出てきた操兵たちも復活しちゃいましたが、むしろハイダル先生には好都合。蠱毒がごとくそういう操兵たちを争い合わせて、生き残ったのを食らって我が力となしてくれるとかなんとか、よせばいいのにまたイキっちゃってるというのが、もうお分かりですね? そうです、アレの裏設定ってのはどうですか。

いや、本当にそうかどうかは知りませんが。

日下部匡俊

というわけで、『聖刻BEYOND』大好評発売中です。是非とも1冊お手元に。