聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』『聖刻日記 #3』『聖刻シリーズ 基本用語解説』などをご一読いただければ幸いです。
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あんまりここの話には関係ないですが。『遥かなるカイ・ダイン』に登場した操兵メーア・ソードと古操兵たちをシンボル化した図。特にワースブレイドでは、こうしたシンボル画が欠かせませんでした。
操兵なしの聖刻シリーズはありえるかとか、まあそんなこと言いつつもやはり操兵はシリーズの華です。
聖刻シリーズと名乗ってる以上は、聖刻そのものも外せない要因ではあるんですが、これはブラックボックスでなんだか不思議なもの扱いなので、なくても……なんとか……な、なるかな?
ただ、操兵が操兵じゃなくなっちゃうと、それはたぶんもう違うもの(作品としての評価はまた別)になっちゃうと思うんですが。

じゃあ操兵の定義ってなによ、と問われれば、#347#348#349あたりに書いたことになってくるんじゃないかと。
つまり、ようわからん原理で動くロボットというかでかい甲胄だけど、ときどきスーパーロボットにもなったりするという空気を持ってるロボっていう。
なんだかざっくりしすぎというか、ふんわりしすぎというか、こんなのを定義と呼んでいいのかとも思うんですが、気にしないことにします。だってそういうものだから。

こんな感じでできてるロボはたぶん操兵か操兵的なもので、こうした存在が受け入れられ、普遍化している世界ならシリーズの背景たりえるんではないか。そんな感じです。

なんか小難しい話になってるなーうーん。

ワースブレイドの各職業のイメージ。イラストは岡崎武士先生。

モビルスーツ(以下MS)は、徹底して人間が作り上げた一切ブラックボックス(解析不可能って意味での)のないハードウェアで、そこには神秘性は皆無なわけです。サイコフレームなるものが登場して、ちょっとだけ神秘性が加味されてますが、あれはどちらかというと登場人物の精神を反映する小道具なので、聖刻とは方向性が違うと思われますし。
結局、操兵がMSじゃないってはっきり言えるのは、操兵には人間がいくら分析してもわからない部分が存在するからで、それが聖刻シリーズ全体に通底する神秘的存在の介入とか、そういうお話を担保してるんだと思います。

……小難しい言葉ばっかり使ってるのも、この話を難しげに見せている一因だな。
いやその、お話書くときですね、使う言葉の難易度を下げなきゃならないものもありましてね、その反動つーか。思考をストレートに文章化しようとしたときに、いま使ってる言葉のチョイスが一番疲れないんです。なんかすいません。

逆に、この設定そのものはかならずしも根本に神秘的なアイテムは必要ないんです。神秘性さえ確保されていれば。このあたりは、幡池先生あたりの作った流れなんですけど。幡池先生の発想というか、あの辺はカッコイイっすよ。あれは超えられないよなあといまでも思います。

日下部匡俊