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聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』『聖刻日記 #3』『聖刻シリーズ 基本用語解説』などをご一読いただければ幸いです。
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操兵続き。
えー、1092のようなのは特例中の特例で、普通の操兵は結構壊れる鉄の塊です。これは前回も書きました。
1092や、世界的に同一の群龍伝などでは、操兵はわりと目にしやすい存在で、その気になれば手に入れられないことはないものです。レアさから言えば、軍用車両程度のものでしょうか……いやちょっと違うかな。

ヴァ・ガール
ワースブレイドに登場するシャルク法主国の象徴的機体。南部地方最強といわれる。
これがワースブレイドになるとちょっと変わってきます。剣の聖刻年代記はワースブレイドの世界観を使っているので、やはり似たような感じです。
基本的に、ワースブレイドの操兵は1092の操兵より原始的です。近代的な工業の萌芽が見える1092世界に対して、ワースブレイドは手工業が主体で、当然操兵の数も限られます。場所にもよりますが、だいたい1/10〜1/100くらいと考えていいと思います。
ドワ・ソグ
おなじくワースブレイドの西方南部世界に登場するダングス主公国の象徴的操兵。
いわゆる大国であっても、操兵は全部合わせて数百機。それ以外はもっとずっと少ない。操兵はレアな存在で、名前は知っていても、都市部以外の人間は目にすることも生涯に何度か。そんなイメージです。

構造的、製造方法的には原始的な操兵たちですが、資源は食い荒らされていないので、品質のいい聖刻石をふんだんに使って〈仮面〉は非常に強力です。結果的に出力はあんまり変わらんのですが、1092時代の操兵は機体の構造などの改善によって、プアな仮面から高効率に力を引き出しているのに対し、ワースブレイドのそれはもともと普通にそのくらいの力が出てるって感じです。なので、ワースブレイドの操兵の方が、伸び代が大きいと言えます。

アズ・キュード
頭を持たない操兵〈従兵機〉の普及機のひとつ。従兵機の中ではかなり強力な部類に入る。
つまり、オーラバトラー的パワーアップがわりと簡単に起きそうなのがワースブレイドの方で、1092の方の「一般機」はまあなにがあってもそんなに変わらないと。そんな感じで。

ただし、これは一般機の話で、昨日例として出てたアビ・ルーパやパラシュ・バラーハは別格で、ワースブレイド時代のような贅沢に材料使いつつ精度ははるかに上って造りです。つまり、伸び代はあるわ、機体も雑じゃないわで、ある意味人間が作った操兵として最高峰だったりするわけです。
古い操兵の中には、失われた技術でもっと別格のものもありますけど、そういうのも八の聖刻(=白/黒の聖刻)と一緒でレア中のレアなので、気にしなくていいです。ああ、あれはそういうものだ、ってのが正しい理解と言えます。

要するに操兵ってのは、「ものによってはスーパーロボット化もありうるがらくた」って認識が一番ぴったりかもしれません。
そんな連中がうろついている世界で、いろんな事件が起きたり解決したりってのが、聖刻シリーズ全体に共通する流れってところでしょうか。

日下部匡俊