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軍団続き。
で、大本命の黒。
アイデア的には皇帝守護機としてのムーン・ドアーテが最初ですが、それよりもそういう類の機体が13体いるってのが最初にありました(ムーン・ドアーテは12機しかないけど、実際は12+1あったって設定)。+1のポリゴナルは、ゲーム設定的にはただ番号を空けてただけですが、赤の軍団筆頭がいなくなっちゃった設定やらなにやらが結びついて、小説用設定として、赤の1番機とその操手が帝国のために犠牲になってるってことになってます。

お気づきの方も多いとは思いますが、年代記では8という数(練法が8つの門に分かれていたり、ペガーナは8柱だったり)に加えて13という数がたまに意味をもって出てきます。東方編ではバナル・アウ・クロオという操兵がじつは13体1組という存在で……というのがあったりしました。
その意味は……っていうと、まあそんな感じの数字だからっていう以上はないんですが。黒が一番かっこいいっていうのと一緒。黒と白の聖刻とは別の位置づけで。まあ黒の聖刻かっこいいですけどね。

話を戻しますが。黒の1番機とその操手が犠牲になって埋めた穴については、黒竜戦争で語れればそのうち(予定としては出てきます)。帝国の目的がああいった感じなんで、基本目的は一緒です。
帝国が失われた1番機の穴埋めをしなかったのは、もともとムーン・ドアーテは12機で十分に役目を果たせることになってまして、1番は象徴的な存在だったことと、敬意を表して永久欠番化したってところです。小説版は1番の失踪に意味があったので、それを埋めちゃいけないって流れがあったからってことになってますが、まだ書いてないので変わる可能性があります。

ここからは黒竜戦争の話寄りですが。
前も書いた通り、国力においてお世辞にも大きいとは言えない黒の帝国が、その何倍もの戦力を持つ国々と渡り合うためには、非常に高度な戦略の立案と実行が欠かせませんでした。実際、帝国はギ・ドアーテという非常にわかりやすい兵器を意図して前面に押し出すことで、全西方の注目を集め、その裏でひたすら地味な兵站の確保や諜報活動、さらに極秘事項である黄金による神狩りを実行していたわけです。
北部諸国は国力こそ大きいとはいえ、こうした戦略面では帝国の何歩も遅れをとっていた上に、その事実に気づいていた人間はごく少数でした。マナリアードらの手によって、帝国の戦術の根幹がいくつか打ち破られたということになっていますが、戦略面で帝国が敗北を喫したことはついにありませんでした(帝国の敗北は、意図的に戦略を途中で放棄したため)。

まあだいたい、ギ・ドアーテやらムーン・ドアーテやらを機体だけとはいえ独自開発してたような連中ですから、急ごしらえの軍事同盟に過ぎない北部連合に簡単に遅れを取るわけないんですけどね。

日下部匡俊