うんと。デイル編ラストついでに。

ワースブレイドの拡張セットその2で、割とページ数割いてかっちり設定を公開していたにもかかわらず、年代記ではあっさりあんな感じで周囲には結構驚かれましたが(詳しくはマンガ図書館zなんかで目を通していただけるとよくわかりますよ。さすがにこれ書いちゃったらこれから読む人に悪いし)、いやほら、どこかでも言ったか書いたか(たぶん言った方が正しいか)したと思うんですけど、年代記ってワースブレイド使ってオレローカルルールでやってるセッションみたいなものなんで、既存の設定をぶち壊す可能性は十分にあるわけで。
オフィシャルがそれをやるかと言われそうですが、うーん、オフィシャルほどやりがちだと思うのは自分だけ?
や、別に他の人が、ワースブレイド(年代記も)の内容と矛盾のある設定やセッションやったって、全然問題ありませんし。それを盾に、こっちの話の内容を変えろって言われたら困るけど。

なんつって、もう終わって18年弱経つ話をいまさら語られてもってのはわかります。あれから18年かー。あの時生まれた子が、もうそろそろ選挙権持つとか!(まあ18歳からって法律は最近決まったわけですけど)

4体の竜が鋼鉄の城の中庭に飼われてる(居座ってるの方が正しいが)とか、その辺は雑誌に書いたショートストーリーが初出です。その頃は黒の帝国の細部を設定していたころで、結構試行錯誤していた記憶があります。あれも筆が滑ったのに近いんですが、書いちゃったし、外連味あった方がよろしかろうと(当時は)判断したのでそのまんまにしました(記事では亜竜だったんですが、もちろん正体は最初からアレでした)。
で、最初にばらっと置いたお話のパズルのピースをですね、こう、あっちゃこっちゃに置き直したりしながら、最後の方で余ってたやつを組み合わせて、えいってやったのがあのラストです。全部神様の思し召しだったってのは、実は最初から決まってたんですけど、ああいう風に着地するとは思ってませんでした。
オチを思いついたときは勝ったと思ったけど、書いてる最中はもうダメかと思いました。身体的にも精神的にも。書けたのは最後だっていう高揚感のおかげと、旅行になんとしても行くという執念のおかげでした(鼻先のニンジン大事)。おかげでしばらく虚脱状態になって、四操兵にかかるのに結構時間かかった記憶が。
って話からももう15年(もういい)

日下部匡俊

聖者の仮面編を、説明もなしにいきなり挿入したのも実験的でしたが、あれ編集さんに評判悪かったんだよな。でも次書かせてもらえる保証はなかったし、入れられるものは全部入れたかったんで。とにかく読んでる人を驚かすことしか考えてなかった記憶が。
最初から10巻でやりたいですって言って、それがそのまんま通ったときはびっくりしましたが、それが許された時代だったんで。あの頃に戻りたいとは思いませんが。