今日は日付を超えてしまいました。
早い時は、午前中の……いや早朝に書いちゃってることもあるんですが。ていうか3日分書き溜めしたこともありましたね。
一日のサイクルがずれるとたまにこういうことがあります。

じつは、伸童舎って会社は何回か移転しているのですが、聖刻シリーズは現社屋に移転したすぐ後に企画スタートしています。まあ、青ベルがその前の社屋で刊行されて、一区切りついたってのがちょうど移転の時期あたりと重なっただけなんですが。
その時期、ちょっとだけ伸童舎を離れてて、企画スタートの現場には立ち会えなかったんですが、まあ当時わたしが入り込める隙なんかどこにもない(幡池先生、花園先生、企画段階で青ベルのはま先生、そして統括の千葉先生の4大人がいたら、ペーペーに入り込むニッチは存在しないのは明白)わけで、いてもいなくてもよかったわけですが。
企画の詳細は外からでも見られましたし。

青の騎士ベルゼルガ物語は、ボトムズの外伝として正式に許可をもらって始めた作品でした。企画としては大成功と言っていい作品でしたが、これを長く続けることは難しかったわけです。結局外伝なわけで、ボトムズの範疇を出ることはできませんし。
というわけで、その続きとしてなにか企画はないかという話になり、結局『狩猟機1092』が立ち上がったわけですが。
当時は現在より企画が通りやすかったとはいえ、普通に考えたら自分でこりゃダメだって勝手に却下しちゃいそうなロボット+ファンタジーをあれだけ完成度の高い形で仕上げられたのは、やはり企画段階でビジュアル面の説得力がものすごかったのが最大の要因だったと思います。絵物語形式の連載だったので、ビジュアル優先という部分があったとはいえ。
まあ、あの序文(吟遊詩人の謡は、非常に斬新でした)なんかもじつに素晴らしく、ビジュアルだけの作品ではなかったことはもちろんですが。
とにかく、才気あふれるスタッフが、相乗効果で爆発的に面白いものを作り出している感があって、当時蚊帳の外からひたすら唸っていたことを覚えています。

まあ、その悔しさもあって、ワースブレイドにのめり込むことになっていったんですが。狩猟機1092の新しさには到底かなわなくても、それを別の部分から埋められないかっていう。この場合主に量でしたが(苦笑)

狩猟機1092ではまだロボットは科学の産物で、ファンタジーというよりは超科学(って書くとニセ科学方面になっちゃうな)による謎部分を持ってる代物ってニュアンスでしたが、ウィーザードリィ、あるいはTRPG発祥のD&D的ファンタジーに影響されて操兵の雰囲気を再構築したのが現聖刻シリーズです。
狩猟機1092は貴重なオリジナル作品なので、基本的にアンタッチャブルですが、そこに着想をもらって作り始めたのが聖刻の大地というわけで。さすがに30年も経ってるので、コンセプトは新しくしようと努力中ですが。

日下部匡俊