久々に日が出て暑い一日でした。全国的にそうだったらしいですが。

練法ですが、練法を使うスキルがあれば、(理屈上は)どんな術でも使える(精神力を消費しない)アイテムがじつは存在します。
〈誘印杖〉というのがそれです。印を結ぶかわりに指を順番に置く溝を切った棒の端に、術の発動のために必要な聖刻石(使い捨て)をはめ込んだものです。見た目は簡単な作りですが、これ、誘印杖に書かれた簡単な言葉を唱えつつ、指定された順番で溝に指を当てることで術を発動できる超便利アイテムです。複数回使えるものもあります。
術を発動させるための触媒も込みなので、単純な外見の割には簡単に作れない代物です。

大地の時代の練法師たちは、たまに発掘されるこれを解析しては、術を復活させようと奮闘していますが、術の正式な結印や詠唱が直接わかるわけではないので、とても苦労しています。これから術を再現するくらいなら、古文書を手当たり次第漁ったほうがマシって感じがあります。まあどっちにしろ、まともな仮面が存在しないので、術を再現できたところで使いようがない(誘印杖使ったほうが確実)わけですが。
実際、だぶついた誘印杖は練法師たちの強力な武器になります。彼らを練法師らしく見せてくれる貴重なアイテムと言えますね。

もちろん、誘印杖はワースブレイドの時代にも存在しましたし、1092の時代にもあるのではないかと思われます。出てないのでなんとも言えませんが、存在しないとは言い切れないので。
ただ、1092に登場するのはプロフェッショナルな練法師たちばかりなので、これを使うのはプライドが許さないのかもしれません。そもそも、低位の術なんか鼻歌交じりに出せるような連中ばっかりですし。意思の力だけで力場作り出せちゃったりするし。なにげに1092の練法師って粒ぞろいで強いんですよね。

日下部匡俊