地球上で最もうまくできた生物は昆虫だ、っていう話もあるそうですね。
確かに頑丈だし生命力強いし、空を飛べるしで、他の系統の生物と異質であることも相まって、その説にもちょっとうなずけるところもあるかなと。
ただし、この話が通用するのは昆虫があのサイズだからの話で。
もし、よくある例えですが、アリが人間サイズなら超怪力だとか、バッタは時速何百キロで移動できるとかいうけれど、あの強度で人間サイズになったら、フルパワー出すと構造が持たない(特に羽根とか)&エネルギーがないはずなんで(まあ実際に試したわけじゃないから「はず」なんですけど)、無意味な話ではあります。空気抵抗も考えてないと思うし。
まあわたしの小学生の時に読んだような話なんで、最近おなじ例え話が出てきたら、その辺の計算もきっちりやってる可能性は否定しませんが。どうなんでしょうね。
で、ワースブレイド東方にも昆虫が出てきます。
昆虫の怖さって、小さくてなんか悪さをするのが無限に思えるほど出てくるところにあるわけで、巨大化したらかえって怖くもなんともないわけですが(ディテールアップされるので、それが気持ち悪いかもってのはおいといて)、あえて巨大化したのばっかり出したのは(出したんです)、昆虫の構造がかっこいいからというところがあります。
生物的に、一番ロボに近い構造してるじゃないですか、連中。空を飛べるかどうかはともかく(おっそろしく軽くて丈夫としたら、まあなんとかなるのかな……突風に弱そうだけど)、自然造形物なのにメカっぽいところがあるので、皮膚感の近い哺乳類より、より敵役として向いてるんじゃないかなと。
デザインそのものはそんなに数がない(羅王虫、暑玄虫……あと何種類か)んで、メカっぽいって言われてもってところはありますが、これが騎獣、獣機へと変わるともう完全に蟲型操兵の外観になっちゃうので(なりました)。
で、いま思いついたんですけど、こいつらの幼生についてはあんまり設定が出てないんですよね。羅王虫なんかモデルのカマキリ同様に、おっそろしく数が生まれて、もとはせいぜい10センチとかそのくらいだったら……うへえ(なんで羅王虫の成体がそんなにいないかというと、同族で殺しあって強いのが生き残るから。でもそれまでは群れで狩をするとか)。あと寄生型とかね。本来の昆虫らしく、数といやらしさで押してくるっての、どうですか。どうですかじゃないと思います。
日下部匡俊
あ、騎銃というのは、生き物にそれ専用の仮面をあてがって、無理やり操っているものです。生き物を操兵のように扱う技術ですね。で、それが長期間続くと、生体そのものに変化が起きて、獣機という擬似操兵になります。すんごく強いです。しかも、いったん野生化するとまったくいうこと聞かなくなります。1092に出てくる獣機とは違うものですが、変化の仕組みは似たようなものってことにしてあります。