GTMのカイゼリンがフル可動モデルで出るらしいですね。うむ、超合金世代には超ヒットだ、あれ。マグナパレスとか、ZAPとかも出るらしいし。
しかし、でかいんですよね、あれ。42センチだっけ? もうジャンボマシンダーの世界じゃないか。設定上のほぼ全可動部が動くらしいので、あのサイズは仕方ないとして、いやしかし値段もなかなか攻めてらっしゃる。正確なところはわからんけど、3〜4万くらいで出そうってのかな(MHプラモの数倍で、価格帯が5〜8万らしいスーパードルフィーの値段の半分とのことなので。それとも15万もしたっていうやつの半分?)。このくらいなら買う人は買いますよね。

や、正直操兵だっておんなじようなことしたいって気持ちはあるんですが、さすがに模型屋さんと組んで幾星霜ってあっちと、ようやくミニフィギュアをどうしようかって言ってるこっちでは年季が違いすぎますから、一足飛びに超可動モデルとか無謀ですからね。マーケティングも何にもしてない状態で、仮に製品だけ作れたところで売ることができずに沈没って光景が目に見えますよ(模型屋さんの腕前がどんなにハイパーでも、売る算段がついてなきゃダメですわな)。
でもまあ、焦ってもしょうがないわけで、こっちも一歩一歩、やれることをやっていくだけだと思います。
いやーでも本当に攻めてるなあ。ここは精神だけでも見習わないといけないところでしょうね。

自分語りしてもしょうがないんですが、こういう仕事を始めるきっかけになったのは、高校時代の友人が超合金モデル集めてるのを見て、自分も欲しくなったところからです。で、製品集めるのもあったけど、自分で考えた話でロボットのおもちゃ出せないかなって妄想するようになったんです。合体ロボとかデザインして、現在みたいな精巧なモデルじゃなくて、なんとかごまかしつつ合体モデルとしてリリースっていう当時のクオリティ(変にリアルなモデルより、こう大雑把な造形のおもちゃが好きだった。いや、クローバーからリアルなザク出たらいくらでも買うとも思ってたけど)でいろいろ考えてて。
高校で美術選択してたんですが、パッケージ制作の授業で架空の合体ロボの作ったら、後にも先にも唯一の5をもらった記憶が。提出に間に合わなくて、初めて徹夜したんだっけなー。
というのが成功体験になったのは間違いないのです。
てなわけで、ロボットのモデル、それもプラモじゃなくて分厚い樹脂やダイカスト合金使ったモデルには強い憧れと思い入れがあるのです。その辺は前も書いたような気がしますが。

こういう前例ができた以上、逆にそれを利用して自分たちの製品も売り込める方向を模索するって根性も必要でしょう。やー、夢は広がりますねー。そういう意味で、とても勇気をもらえた発表でありました。いや、同じことするだけじゃなくて、こっちはこっちでやろうとしてることがありますし。

しかし仮に操兵を可動フィギュアとしてリリースするとしたら、何がいいんだろうなあ。固いところでヴァシュマールとハイダルなのか。モデルとしてはギギィとか楽しそうだけど、それだけの理由でいきなりリリースされても誰が買うんだっていう。デザイン露骨に悪者だしなあ。

日下部匡俊