KUBO観てきました。
和風から微妙にずらした(と思われる)美術背景が絶妙でした。キャラクターたちの口の動きやジェスチャーがもろに英語圏のそれなんで、下手に日本そのまんまの設定を持ってきても違和感が増幅されるだけだと思うんですが、そこを微妙に設定をずらすことで、空気感をいい感じに補正しているというか。
穿ち過ぎかもしれませんが、個人的にはそう感じた次第です。
しかし見た目完全にCGアニメなんですけど、これ全部人形のコマ撮りなんですよね。いや舞い散る色紙の美しいこと。とにかく、映像だけでも必見と言い切っていいと思います。でかいクリーチャーとか、エンディングでちょっとメイキングやってましたけど、操演とかすごかったですよ。
物語はもちろん面白かったんですが、個人的にはもっと長い尺で見たかった。家族のお話なんですが、もっと語られても良かったんじゃないかって部分がいくつかあって、この辺は上映時間とか商業的な部分の制約のせいだと感じてるので、ちょっとだけ残念かなと。
いや、家族のいる人間、特に子持ちにとってはヤバイですわ。ある意味大変に卑怯。
幸い、上映館数は少ないですが、お客さんの入りは悪くないようなので、このままロングランしてほしいところです。
KUBOの世界観って、ワースブレイド東方編によく似ていて、あの絵面でそのまんまできそうな感覚があります。デフォルメされててもいいから、あの感じで(あと無理にコマ撮りじゃなくていいから!)アニメ版見たいなー。シリアス路線はBEYONDでやっちゃうし、あのくらい牧歌的な絵(でも結構ハードなシーン多かったけど)で東方の冒険とかやったら面白い気がしてなりません。
なんか梗醍果の王とかあの絵でやったら、それなりに良さそうな気がしてきましたよ。
あー、なんかこう海外資本が声かけてきてくんないかな!
まあそういうのはいいんですが。
90年代に比べれば、個人レベルで映像作品とかにアプローチできる手段が山のようにあって、さすがにトップレベルの作品とまではいかなくても、ちょっと前までのものなら十分に比肩する作品とか出てきてて、いままでは夢物語だったもの(それこそゲームのフィギュアとか)が現実になってきています。
正直、ワースブレイドや1092を始めた頃なんて、映像作品を語っても妄言に過ぎなかったわけで。それが、いまや、簡単だったとはとても言えませんが、BEYONDでそれを視野に入れている状態です。
ならば、その次のステップがどうして不可能だと言えるでしょう。いや不可能かもしれませんが。
とにかく、無難に既定路線を進めるだけではなく、常に一段階上を見据えて企画を動かしていかねばと思う響子のゴロです。
日下部匡俊
ああ、なんか本気で東方編アニメ見たくなってきたぜ!