『聖刻シリーズとは』『聖刻日記 #3』などを一度ご覧いただければ、このページに書いてある内容の理解が多少なりとも進むかと思われますがいかがなものでしょうか。
あと、聖刻-BEYOND- PV絶賛公開中!

昨日の続き。ちょっとだけ。
聖刻レギオン(仮)は、正直に言えば、目指すTRPG新・ワースブレイド(仮)の戦闘システムをちょっと先取りできれば程度の認識で企画したものでした。
ところが、出て来たものは純然たるボードゲーム(もちろん、TRPGのコアシステムとして使うことも十分可能ですが)で、きちんとした理念とデザイン思想に裏打ちされた、背骨のきちんと通ったものでした。ロンメルゲームズさんをご存知の方にすれば、「なにをいまさら」かもしれませんが、頭ではわかっていても、現物でこうして見せていただけると、驚きと同時に感嘆を隠すことができません。
いや、そんな大規模なゲームではないですし、どちらかと言えば立体物の比重が重い(実際フィギュアなくして聖刻レギオン(仮)は立ち上げようがなかったんですが)企画ではあるんですが、それでも優れたゲームあってこそ立体物が映えるということもあるわけで、これはやはりもう幸運だったとしか言いようがありません。
これだけの幸運を引きつけられたんだから、あとはちゃんと製品化できるように企画を売り込むしかないわけですよ!

そうそう、戦争の話の書き忘れとかも。
コメントなんかにもあったんですが、西方暦800年代中盤に登場した新型狩猟機は、歴代の操兵たちの中でもかなり強力な機体があって、例えばゴーラ・オームとかメーア・ソードなんかは大量に出てくると戦場の様相を変えるほどの実力がありました。
戦時のインフラ強化に乗り出したソーダリ国の首脳の一人(アイツだよアイツ)は当然その事実を知っていましたが、その上で操兵の強化はほどほどに、それよりも兵站を増強する事業に着手しました。伝説の秘操兵やら、古代の失われた技術による一部の古操兵やらを除けば、単体の操兵がどれほど強かろうともたかが知れていますし、それより実働台数を安定させる方がよほど確実だからです。どんな強操兵でも壊れちゃえば従兵機にだって負けるんで。
とかなんとか言いながら、ソーダリ国にはカルカラ・ノートとかいうC/P最強の機体があるんですけど。
で、列強のインフラ整備が軌道に乗った時点で、輸送用従兵機や専用荷車の類は周辺諸国にも広まっていき、800年代中盤から後半には、西方北部は意図的に残されている以外には悪路もほぼなくなり、操兵が最善に近いコンディションで戦うことができる環境が構築されていくわけですが、そもそもそのせいもあって戦争が起こりにくくなり、一気に平和に傾いていくという未来が待っているわけです。
南部大戦はそういう事情抜きにして起きた、西方史上珍しい戦争だったのですが、まあそんな話延々されてもって感じなので、リクエストでもあったらまた今度ゆっくりと。

日下部匡俊