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御仁(おに)さんズ。
発音的におわかりかと思いますが、ツノの生えた巨人のことです。主に東方にいて、えらいほどツノの数が増えます。一番下等なのが無角といって、ツノが皮膚の外に出てない連中。コブみたいになってるんで、普通の巨人とは見分けがつきますが、普通の巨人ってあんまりいないような気がする。
ツノが5本とか、そういうのに出会ったらもう祈るしかありません。操兵でも勝てない可能性高いです。念力とか使えるし、長い髪の毛が腕のように動くし。器用さは本来のそれより上かも。
あと、バラバラにしたり、燃やしたりしても生きてます。どんなに下等なのでも。正確には再生します。バケモノですね。そうですね。

連中、九尾獣とスタンスは似てますが、彼らは人類と共存する気はさらさらなくて、むしろいなくなった方がいいんじゃないかと考えているふしがあります。
だからとにかく人間と出会ったらまず攻撃のスタンスですし、殺されても死なない肉体を与えられています。なにがあっても人間を狩り出せるように。
ここらへんは、九尾獣とは違います。向こうは殺されたらその肉体は死にます。魂は残ってて、未分化の幼生に移ってまた成長しておなじものになりますが。どうも、不死の肉体には興味はないというか、嫌悪しているふしがあります。でも、果たさなければならない使命があるんで、とりあえず意識は受け継いでいく姿勢で。

じゃあ九尾獣は人間と共存する気なのかっていうとそんなことなくて、単に便利に使えるからでしかなかったりして(前回参照)。
そういう意味では、変に利用しないで普通にやっちまえって姿勢を取り続けてる御仁は潔いとも言えます。

で、御仁は人間とおなじ身体のつくりなので、武繰を使います。〈黄流武繰〉といいます。巨大な鉈のような武器を使う、龍亜人の〈功麟闘剣〉にそっくりなやつです(どっちかがどっちかに教えたっぽい)。龍亜人のも大概ですが、あれの何倍スケールの斬撃が降ってくるので、たいがいの操兵は一刀両断です。まー、梗醍果の王をお読みの方はおわかりの通り、カイアンパク+ショク・ワンってすっげー強いんですよ(五角の喜蒋華意(きしょうかい)と戦って負けなかった)。あんまり自覚してないですが。

ああ見えて別に御仁たちは邪悪じゃないので、世界が壊れてしまうような脅威に対しては戦いを挑んだりします。ただし、人間を有用とは考えていないので、巻き添えなんか一切気にしません。

日下部匡俊

でも、個体として価値があると認めた存在は、人間だろうがなんだろうが尊重してくれます。変わり者の中には、御仁と交流のある人間もいたりするわけです(ただし、そいつが人間にとって価値ある存在かどうかは全く別。たぶん違う。ていうか存在が害悪の可能性が高い)。もっとも、御仁が価値を認めているのはその人間だけなので、友だちの友だちはただの虫けらです。間違えました。まだ虫けらの方が価値がありました。