お疲れさまです。お仕事してますか? オレはしてます。
コロナのせいで卓上ゲームの方もすっかりご無沙汰で、こっちもなんとかしないとなあ。
年内に4巻(というか2巻後半)仕上げてバリバリと出せるぜって思ってましたが気の迷いでした。ここでポカやってるなーオレ。
あの当時はあのくらいのロジックの抜けは気にしないでOKって思ってましたが、甘かったと思います。いま思案中。でも1巻のに比べれば。
全体の進捗はといえば、まあなんとか。次にはもうちょっと具体的な話ができそうな気がしますが気のせいの可能性もなきにしもあらずってのは、自分だけじゃないので難しいところ。
さて今日は呪いの話をしましょう。
作家に筆を折らせる方法をご存知ですか? 耳元で「あんたの書いたの、本当につまんないね」と一言ささやくことです。
これが効く効く。未読でも、いや内容まるっと知らなくても、それどころかその人がどういう書き手なのか知らなくても効きます。受けた側の中で増殖して内側から食い破る類のものなので。
そもそも作家なんて被害妄想の塊みたいなところがあって、一切疑わずに作品を書き上げられる期間なんてごくわずかです。自分はそんな期間あったためしがありません。いやそれはどうでもいい。
自分の書いたこの一文が、果たして面白いと言ってもらえるだろうか、どころかこいつのせいで作品を否定されるんじゃないか、オレは面白いと思ってるけど。っていう思考がぐるぐる回り続けていると言って過言ではありません。その無限ループが、ちょっとしたきっかけで暴走するってわけです。
これがマンガになると画という要素が加わるんで自分を誤魔化すことも不可能ではないのですが、最終的に待ってるものは一緒なので、その恐怖に怯え続けていることは変わらないと思います。
こんな恐ろしい呪いですが、対抗手段がないわけではありません。
声の届く全員で、「あんたの作品サイコーだよ!」と大声で叫ぶことです。厄介なのは、呪いは小声で一言で済むのに、この解呪の術はそう信じてもらう必要があるために(ことの真偽には関係なく。ていうかバリバリの真であってすら)、超大音量の多数の声が必要だってことです。多数ってのはそんなに多くなくてもいいんですけど(クレイマーが1桁くらいしかいないのに数十数百に見えるの術)、とにかく否定的な声は一切シャットアウトしてポジティブな声だけを届け続ける。
具体的にはファンレターや肯定的なメッセージを当該作者に送ることです(身も蓋もないが、他に方法が思いつかないので)。
や、そんなの当然だろって思うでしょ? たぶん、あなたの考えている数百、数千、もしかしたら数万倍意味があるんですよ。オレくらい声を上げなくたって……ってのが危険。もう危険。作品をお待ちの皆さん、ぜひ応援の声を届けてください。
いやどこのなににとは限らずに。
日下部匡俊
もちろんオレにやってくれてもいいのよ。呪いは……喰らいまくってる自分ですら結構腹にきますからね。それから逃げ続けているせいでいまの位置にいるとも言える。げふっ。