昨今東京はゲリラ豪雨に襲われ続けています。こないだの10号台風前はだいたい住んでるところあたりが震源地でした。震源地って言い方は変か。それはともかく。

梗醍果終わったって舌の根も乾かないうちに黒竜戦争の準備が始まってます。まあやることがあるのはいいことだ。
おまけ的になんかつけたいなーと思うわけですが、そろそろ手持ちのネタも払底しつつあるので、なにか捻り出さなきゃいかんかもしれません。あー、剣と一緒のイントロつけるかー。来るべき…はやってるし。
さすがに2巻目との合本は色んな意味で無理がありますかねー。それはさておくとしても、なんかおまけつけるとしたらなんでしょう。(新)操兵名鑑かなー。パルダ? ギでもいいのかな。あー、プロト・ドアーテだと少し切り口新しいかな。

なんつって、ちょっと校正やってたんですが(びっくりするくらい直しがなかった。そして驚異的な速度で読み終わった)、終わって思ったのが「これ、食い足りない」でした。
もっと騎士館の話をやれよって声がですね、聞こえてきたんです。
最近思い出したんですが、自分、パラダイス・ロスト物で刷り込まれてるんですよ実は。その昔、東京放送の深夜放送を北海道から聴いてたとき、日曜深夜に未来劇場ってところのラジオドラマやってましてね。フェージングや大陸の放送の混信でうわんうわん言ってる中で流れてきたのが、ちょっとお色気まじりのネイティブアメリカンの中で暮らす少年のお話だったんですが。それがあの手の劇団のお話によくある、それまでの陽気なお話が唐突な破滅で終わりを迎えるっていうやつで、それまでが楽しかっただけに猛烈な衝撃があったわけです。
そんな結末があるのかーと。
現実にはどんな悲劇も起こりうるわけですが、当時まだ中学生になったばかりの自分には、そういう話ってタブーのように思えていて、ああ、そんなことはないんだと気付かされることになったわけです。トラウマに近かったかもしれません。
そういえば『ネコジャラ市の11人』もそうだったなー。あっちはもっと古いんだけど、当時小学校中学年だった自分を襲った寂寞感ときたら。
で、双生の戦士もそれに近い構造なんですが、そこに至るまでの楽しい日々が全然足りないじゃんって。
おう、これは書かねばなあと思ったわけです。
こうね、騎士館の平穏で暖かな日々をこれでもかってやってですね、突然それが終わっちゃうと。この喪失感。最高ですよね。鬼か。
そんな時間かからないと思うんです。前はこの水準の文章いまちゃんと書けるか? ってちょっと怯んだりしましたけど、いまは全然恐くない。やれる。やれるぞオレ。
というわけでお楽しみに。

ていうか2巻書く方が先じゃないのかって話もありますが、まあ2巻書く前の準備運動的な意味でやれればいいかなと。
なんにせよ、黒竜戦争に関しては、この件を抜きにしてもちょっとだけお時間をいただくことになりそうな感じです。できるだけお待たせしないようになんとか、とは考えております。
そんなこんなで。

日下部匡俊