そもそも、聖刻シリーズを始めるにあたって、こんなに長続きするとか、ゲーム用ではありますが設定が山のようにでっち上がるものになろうとは、思ってもみませんでした。じゃあなぜこんなになったか。一言で言えば、継続はなんとやらです。
千葉氏が聖刻1092の1、2巻あたりを上梓して、次どうしようって話になってたちょうどその頃、ワースブレイドも立ち上がってさてどうしようって話になってたんですが、その時、大変自己満足的にアハーンの世界地図を描いていきまして、一笑に付されて終わりだと思ってたら、いきなり本採用という。まあそんな上下関係でもなかったですが。
要するに、特に初期段階では「考えたもの勝ち」で、拒否されない限り、設定を作って来た人間の思い通りになるということなのです。
だって、なんにもないんですもん。1092で大まかに決まってることとかは変えようがなかったし、そんなつもりもなかったんですが、とにかく隙間を縫うようにして起こしていった設定が、そのままアハーンのそれになっちゃったんですね。
いやこれは自慢話じゃなく。
今回の聖刻リブートも、それに倣って、決まっていないことは決めたもの勝ちの方向でいいんではないかと思います。
なので聖刻地誌は一応作っていきますが、極端な話、面白い設定が上がって来たら、そっちに差し替える気満々です。まあ申し訳ないけど、面白いかどうか、最初はこちらの判断とさせていただきますが、「オレ設定を無視したから許さない!」とかはないことをお約束いたします。
まあ設定はお話とリンクして出来上がっていくものだったりもするので、魅力的なストーリーが出来上がってから再考、という形に近くなるようには思います。
そのくらい、今回の企画は従来のスタッフよりも、これから書き手を志すみなさんの考えを尊重したいなあと。
もちろん、採用された設定や物語の作者は公式に作者ってことになります。当然のことですが。
日下部匡俊