聖刻シリーズについては『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』などをご覧いただければと。
自分の生活を垂れ流しているあっちと違って、こっちは内容について吟味する必要がありますし(嘘つけと言われそうだけどしてるんですよ一応)、思い出したり事実を再構成したりして書かなきゃならないことが多いんで、本当に勉強になってます。
ストレス発散とか言ってるくせに。
千葉先生や他の方の作品については、さすがに作者ご本人ほど深くは理解していませんし、自作や自分が直接関わってるものについてはいくらでも細かく書けますけど、流石にそれじゃ扱う内容のバランス悪すぎるんで、ここのところ書く内容に詰まりつつありますが、それでも糸口さえ見つけられればまだまだ書けることはたくさんあります。
忘れてることとか多いですし。
聖刻シリーズに関わるようになってからちょうど30年ほどになりますが(スタッフとして加わったのは1987年あたりだと思う)、現在の書き手としての自分は、このシリーズに育ててもらった感しかありません。まあ、2000年代に入るとナルトのノベライズとかでもものすごく勉強させていただきましたが。GANTZとか(ゼノギアスは、とりあえず自分の中で正しいと思ったものをひたすら書いていたので、なんとも言えないです。いい経験にはなった記憶はありますが)。
聖刻シリーズそのものへの関わり方は、最初からワースブレイド制作という形だったのですが、もともと物語志向だったのでルールはTommy松本先生に投げて、こっちは設定メインで動きました。でも最初からワールドガイドつけるわけにもいかなかった(量的に)ので、シナリオとかやったらあの体たらくです。ごめん、あれオレ。あれにもうひとつd20くらいのシナリオがついてたらよかったんですが(ちなみにあれもオレ)。
つまりですね、あのシナリオつーか設定が、ワースブレイドの一番最初のワールドガイドってことになるんでしょうか。
当時、スタートセットは千葉先生もかなり深く関わっていて、全体のディレクションはもちろん、ライティングもかなりやっていただきました。プレイヤーガイドの最初の方とか。ディルとかマイマイとか出てたんでオレかと思ったら違うという。
残念ながら、それ以降1092が大変なことになってしまった(いや売れたんだからいいことではあるんですが)ので、千葉先生は離脱。人手が1人減った以上のダメージでした(千葉先生、本職の編集さんでもありましたからね)が、伸童舎の他のスタッフの皆さんのお力添えもあってなんとかなった次第です。
なんだかんだで、スタートセットで千葉先生のお仕事を間近で見られたのは大きかったです。それがなかったら、以降の作業ももっと悲惨なことになっていたでしょう。や、本当の意味で後始末してくれたのは伸童舎のスタッフの皆さんなんで、偉そうなこと言えたもんじゃないわけですが。
なんにせよ、どう仕事を進めるか、どうすれば人に仕事を投げられる渡せるかのノウハウを手に入れられたのは、その後の仕事に恐ろしいほど大きなプラスになったことだけは確かです。いやいま自分の中でさらってみて、あの時期のあの経験がなかったらと思うとぞっとしてます。
人間、どこでどう運が作用するかわかりませんね。これは真面目な話。
日下部匡俊
いやオレの回顧録書かれてもなあってのはオレも同意。なんか流れで。まあワースブレイドメインの話なので許してたも。