というわけで始まって20回目になりました。こいつまだやんのかよとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、こういうのこそ積み重ねが大事なんですよ。どんなにくだらなくても、量が質を凌駕することってあるんです。まあ、そういう結果が出るのは年単位で先の話なんですけどね。さすがにそこまでのことは考えてませんが。
 まあ、なるようにはなる。

 伸童舎というところは、もともとガンダムの記録全集のために作られた会社なので、そのせいかロボット物に本当に縁があります。むしろロボット絡まない仕事の方が珍しかったんじゃないかと思えるほどで。ガンダム関係はもちろん(Z、ZZなんかメインデザインだし)ですが、デュアルマガジンというタカラのホビー誌を編集していたためもあって、ボトムズ、ガリアンなんかもかなり深く関わっています。ガリアンはともかく、ボトムズはデュアルマガジンの青の騎士ベルゼルガの連載から始まって、ボトムズオデッセイとか青ベル文庫化とかまで行きましたし。そういやオレ、ジ・アニメの付録で鉄の紋章のゲームブック作った気がする。分岐がないという画期的な(笑)ヤツを。
 てなわけで、伸童舎がワースを始めるのはもう当たり前のことだったとも言えるわけですが、いかんせんこのあたりからロボ物が下火になってきます。いままでは本筋のある作品をいじってきたわけですが、こいつはなにもないところに裸で放り出されたようなもので、それでもロボ物ってだけで人気が取れた時期はよかったんですが、それ抜きで勝負しなければならないって状況になって、本当に不安と心細さでいっぱいだった記憶があります。なにやるのも全部初めてでしたから。道もなにもない荒野に踏み出してく感覚っていうんですか?
 まあ、そのおかげでいろいろ得をした部分もあるんで、だから大変だったとは言いませんけど。

 これからワースのお話とか考えてみようって方々は、設定や参考になる作品があるんで、それをうまくつまんでいけばいいわけですが、それが楽ちんかといえばそうでもないのですよねえ。無人の荒野は好き勝手できたけど、散々道筋がついたところに新しい道を作るのって結構大変。
 募集する募集すると言っておきながら、なかなか開始できないでおります。申し訳有りません。近いうちに必ず詳しいことをご案内いたします。いましばらくお待ちください。

日下部匡俊