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聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』『聖刻日記 #3』『聖刻シリーズ 基本用語解説』などをご一読いただければ幸いです。
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操兵の話はいくらでも突っ込んで話せるんですが、いかんせん深くなりすぎるのと、図版たくさんないとわけわからなくなりがちなので、とりあえずこの辺で止めておくのが正解かなと思います。
また、折を見てやろうかと思います。ちょっと話が抽象的になりすぎですしね。

聖刻世界で生きている人々は、基本普通の人間と考えていいと思うんです。あ、普通って、特殊能力の有無とかそういうことではなく、メンタリティという意味で。
なので、状況はわれわれの知る世界とはずいぶん違いますが、入力に対する反応は一緒と考えてたぶん大丈夫だと思います。基本的に三大欲求は健在で、自分から命を捨てちゃうような存在は希少。つまりはまあ、理解しがたい反応をする人間はそういないと。
もちろん、物語の主人公やそれを取り巻く人々は別でしょうが、それは特殊例なのでここでは省きます。

しかし、彼らの常識はかなり違っていると思われます。現実でも、国や住む地域が違うだけで全然感覚が違うってことあるじゃないですか。それです。
まず、この世界では超自然現象はごく当たり前のことです。輪廻、転生はすでに1092やら群龍伝なんかで存在することが確定してますし、聖刻なんてフリーエネルギー装置が存在してますんで、なんか胡散臭げなことを言ってる人間がいても全部詐欺だと決めつけることはできません。
つまり水にありがとうって言ったら、もしかしたら本当にきれいな結晶になるかもしれないし、ただの泥団子に祈りを込めて水に放り込んだら、本当に浄化されちゃうかもしれないんだよ!(まさかここ読んでる人で、こんなヨタ信じてる人いないと思うけど)

いやまあ、そういう変なことが起こる世界ってことですね。もっとも、そんな楽しいわけではないですが。なにしろ、超自然現象は人のしあわせのために存在しているわけではないので。たいていは逆ですよね。
というわけで、人々は神(と称するなにか)を常に恐れています。このあたりまでは通常のファンタジー世界とそんなに変わりません。
問題はここからで、この世界でもっとも一般的にオカルティックな存在は、なんといっても聖刻です。ですので、人々が恐れている対象は、どうしてもそっち方面に偏ると思われます。

ねえ? こんなところに巻き込まれたくないですよねえ。
以前、この世界の人々には操兵の存在が原初的恐怖として刷り込まれている、と書いたことがありますが、間違いなく操兵って存在が人々のストレスになっていることは間違いないところでしょう。
この世界に住んでるわけではないわれわれにしてみれば、操兵はヒロイックな存在に映りますが、現実に隣り合わせで生きている人々にすればたまったもんじゃないでしょう。
戦車や戦闘機、銃器でもいいですが、無縁なわれわれにすればかっこいいで済みますが、ドンパチやられてる地域の人々には死をもたらす存在以外の何物でもないのとおなじです。

というわけで、アハーン大陸に生きている人々のメンタリティを理解するには、このあたりの感覚を知っておくことが欠かせないと思います。
いや、たかがロボットファンタジーで、こんなこと理解して読み込む必要ないんですが。でもちょっと知ってると、それはそれでより面白くお話を楽しめるかなって。

日下部匡俊