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ああ、思い出した。続き……ってほどじゃないですが。

で、練法の火門、水門には瞬時に融解、燃焼させちゃったり、ハンマーで叩いたらバラバラになるくらいまで凍らせちゃう術もあるわけですよ。
じゃあこの辺の理屈はどうなってるのかってのを、前回の最初の方を枕にざっと書こうとしたんですが、そんなに手間取る説明じゃないんだよな。

たぶん、練法は空間や物質の状態を書き換えることがメインの術だと思ってまして。大半の術はこの理屈でこじつけ説明できるかなと。
聖刻の発するエネルギーは、その書き換えに使われてるって理屈。だから、一見成り立ってなさそうなエネルギー保存則とかも満たしてる。普通の物理持ち込むのは野暮かもしれませんが、どこか現実とリンクしてた方がもっともらしく見えるの法則で、こういう基本的なところは通底しているって感じにしたい気分です。

というわけで、物質の占有している空間をそのまんま書き換えちゃうので、突然凍ったり燃えたり溶けたりする理屈です。
ワースブレイドでは、呪操兵に乗っても練法の効果が変わらない(そのかわり、高位の術を基本の術なみの難易度で使えるようになる)のはこのためです。どんなにパワーつぎ込んでも、行使が楽になるだけで効果は変わらないってことですね。
じゃあ、1092の呪操兵はどうなるよってことなんですが、あっちは、この状態は面白くないと思った練法師の誰かが既存の術を魔改造したんじゃないかという(間に1000年ありますからね。なんでもあり。元からあって、ちょっと使われなくなってたのを再発掘ってのもありか)。だから、名前とか同じでも、もしかしたら術式がまるで違うのかも。高温にする術は、実際に熱を放射することで加熱してるとか。
エネルギー効率とかいろいろあるとは思いますが、そこは考えない方向で。ほら、これファンタジーだし。

うむ、結構長くなったなあ。別に無理やり引き伸ばしてるんじゃないですが。

あと、空間に対して直接働きかける術って、破られるとまったく効果がないか、予想外の結果が起きがちですが、物理的な作用を引き起こす術だと、その効果が生まれて以降は物理的に止める以外方法がないので、場合によっては有利ってのもあったのかもしれません。
ワースブレイドにもそういう物理的な力で攻撃って術はそれなりにあって、術の発動そのものは練法で阻止できても、物理力になった時点でそっち方面の勝負になっちゃうんで。まあ物理力から身を守る術で守ればいいのか。あと、聖刻と無縁の人間でもなんとかできるかもしれないってのも面白いといえばそうかも。

あ、別にこれ、千葉先生に確認とった話でもなんでもないんで。千葉先生が違うって言ったら、この内容は全部間違いです。そこは誤解のありませんように。

日下部匡俊