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じつは、ガッシュの帝国って、あの場所がぽっかり空いてるんで適当に突っ込んだ設定だったんです。最初は。
で、拡張セット1の作業が進むにつれ、すでに1092の続刊の作業で外れぎみだった千葉先生が、「海洋国家いいよねー。これもっとちゃんとやったほうがいい」っておっしゃいましてね。そういえば海洋国家の話って面白そうだよなあってなんとなく思ったのが発端でした(逆にここからフェルム人絡みの設定が組み上がっていった)。
その時点では旧王朝とかの設定で手一杯だったので、そんなに深く掘り下げられませんでしたが、ガッシュの帝国の西方における地位が上がっていったのは確かです。

結局拡張セット2にも収録できませんでしたが。拡張セット2は、当初の予定通りならあの3〜4倍の物量になるはずで、たぶん作業的にも値段的にも待っているのはデス(SEO対策w)という状態だったので、南部に関する記述は泣く泣く落とさざるを得ませんでした。
だって北部平原とペガーナ、帝国やったらもうパツパツでしてね。西部の砂漠地帯とかすげえ面白かったのに! あと、イシュカークがあるはずのあの場所は、地形的にムチャクチャだったりしますし。西部から南央部は西方の資源の大半が埋蔵されてる場所でしてね。

や、こんだけ時間が経過して、相応にあの地域を舞台にしたキャンペーンがいくつも存在しているのに、いまさらそれを否定しちゃうかもしれない新設定でもないので、そこは当時こう考えていた程度の話なんですが(それを言えば全部そうか)。
でもガッシュはそれなりに考えてあるし、デイル編でもちょこっと出しましたんで。もうちょっと絡ませたかったんだけど、あれ以上は無理(そりゃああの後舞台は完全に北に移っちゃうし、最後のシーンで出てこられてもなあって感じなので)だって判断して残りは南部大戦でと腹を決めたわけです。

あ。西部にはひとつでっかいイベントがあるんだっけ! ガウディじゃないよ(あいつは北西部)。関係ないけど、『西のガウディ』はポスト1092として幡池先生や千葉先生なんかが発案した話のはずなんで(だから、ワースブレイドのはあくまで伝説としてしか扱ってません。そもそもこっちのガウディが、西のガウディと同一人物という保証もないわけです)、この話そのものは年代記には出てきません。というか、オレがついでに書いていいものじゃないと思ってます。
ああ、で、ガウディとは関係のない大イベントが西部で起きるので、それ関係の設定はイキにしてもいいかもしれません。これは西部全域に及ぶ話じゃないんで、いままでのプレイ結果を否定することにならないかなと。

日下部匡俊