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レギオンの話は、まあ少しずつってことで。ちょっとおやすみ。

ええと、ワースブレイド版操兵闘技大会前夜の話。
デン王国で起きたさる騒動に乗じて、政治的マウンティングを目論んでいたシャルク法主国は、いろいろあって面目が丸つぶれになりました。デンにとって重犯罪者の〇〇〇を、完全に包囲、追い込んだにもかかわらず、するりと逃げられてしまったからです(少なくとも傍目には)。
下手人とっ捕まえて、晒し者にしてデンに恥をかかせようと目論んだカルガルのヨレーヘは、怒りのおさめどころが見つかりません。
いきおい、デンの騎士団を戦争ではなしにこてんぱんにする方法を思いつきました。

そう。操兵闘技大会です。

デンの騎士は精鋭揃いと言われていますが、それはごく一部で、しかも現在は骨抜き状態です。立て直しもままなりません。かたやシャルクの騎士団は常に戦いに備えており、操兵もヴァ・ガールというこの地域では最強の機体を持っています。勝負は誰の目にも明らかでした。

とはいえ、デンだけと試合う理由もないので、名目上、他の国も巻き込むことにしました。一応、この大会をやる理由として、「最近南部の国々は弛んでいるので、気を引き締めるために」とかいうのを持ち出してるので、デンだけ叩くのもアレなのです。
デンもいい迷惑ですが、巻き込まれたカレビアも大概です。ここは遺跡の盗掘発掘や迷惑な生物を狩って生計を立てている人々の集まった国で、事実上当て馬として選ばれたようなものでした。もうひとつ名乗りをあげたゴーラン連合とかいう得体のしれない連中もよくわからないし、こんな大会やる意味があるのかっていう気分が出場国(シャルクの騎士団ですら!)の間に広がりますが、何しろ国家保有レベルの操兵を何機も抱えてるようなカルガル家なので、強引に押し切ります。

こんな状況で操兵闘技大会に対するモチベーションが上がるはずもないと思うでしょ? そうでもないんです。要するに、無名の連中には名前を売る大チャンスってわけです。カルガルの連中は厄介ですが、お金だけは大量に持ってるので、雇ってもらえれば当分安泰ですし、シャルクっていう箔もつきます。そりゃ出ない手はない。てわけで、カレビアの出すチームには有象無象が集まって……という背景なんですが、これを小説にしてさっさと公開しなければいけないのです。
さっさと。

いやこれ短編にできる内容じゃないよなあ。プロット立ててから後悔してるのは内緒。

日下部匡俊