。アイキャッチの映像が荒れたモノクロだってことに意味はありません。ここんとこずっとあれだったんで。
さて。
全機勢揃い着彩したフィギュアの写真が届きましたので、紹介します。
塗るともうプレミアム感満載ですね。これで4センチサイズですよ?
第1回の試遊会でプレゼントしたキードラ・マーフとマルツ・ラゴーシュは今回ラインナップにありませんが、これだけでもご満足いただけるんではないかと思ってます。残りの機種+αはまた追い追いということで……。
というわけで、個別にご紹介。
ドレインズ・パイカー
ずは、ダカイト・ラズマ帝国のドレインズ家カスタム従兵機、ドレインズ・パイカー。完全に集団戦を意識した操兵で、こいつがちゃんと大量に戦線投入できてたら、ギ・ドアーテのファランクス戦術以上の脅威になってたはずなんですが、そんな大量に作れるリソースなんかあるはずもなく、高い割には単体では普通のちょっと高性能な従兵機って扱いに終始しました。臆面もなく工呪会がこいつのコピー作ってやがるんで、むしろその設計思想が生きるのは黒竜戦争以降ってことになる……のかな?
ズィーダル・ハークスっちは説明の必要もないでしょう、ズィーダル・ハークスです。操兵のくせにヒーローメカ。無駄な突起はカッコつけのためだけに考えられました。暗器が機体のそこかしこに仕込んであるって設定は、この操兵としてはムチャな形を正当化するためのものです。
実はモー・ナル・マトリクスのパーツを流用したってのは、もう完全に4巻書いた時に思いついたヤツです。結構そういうの多い。
ラビオーグ外有名なラビオーグ。実は、自分の中ではたまにレビ・シュバーグとごっちゃになります。ほら、あのウサ耳のあっち。
古代の〈獣機〉の生き残りで、ポンコツなんだけどポンコツじゃないっていう、つい最近まで裏設定だったネタも公表してしまいました。だからって、窮地に陥ったら、突然爆発的パワーを発揮してとかそういう都合のいいことはたぶんありません。ただ、機体そのものには昔の技術やら記録やらの秘密が残ってるかもしれませんネ!
バイン・ドアーテいては、シリーズの中でも最初期に登場した敵役機、バイン・ドアーテ。バインはラズマ語で白の意味です。白の軍団が使うドアーテって意味ですね。なので、機体色が白とは限りません。白く塗ってるのもありますが、目立つんでねえ。
あー、あと、これはもとから公開されてる設定ですが、バインはギ・ドアーテの半端もんを弾いたヤツです。ギは能力的に均等でなきゃ困るので、突出していい能力があったり、ダメなところがあったりすると、こっちに回されます。でも弾かれたヤツって、案外少なかったりします。バイン自体、そんなに作られてないので。
ガーヴスあ、こいつもヒーローメカだった。
この機体はワースブレイドの立ち上げに出てくるものなので、キャッチーでないといかんなというわけで、そんな感じで発注させてもらいました。
あー、どっかで言ったかもしれませんが、これの名前はウィザードリィのガーブ・オブ・ローズが元ネタです(garbで身なりの意味)。ただ、ガー「ヴ」スなのは、ガーブスだと締まらないのと、ガープスと見分けつかないから。なのでスペル考えた時も、本当はGarbthとかにしたかったんですが(語尾が-thなのは、パーンの竜たちの命名法則による)、それじゃヴにならないのでやめました。あ、語尾はthでもよかったのか、ぬかった!
ムーン・ドアーテーンはラズマ語というより、古代語で「黒」の意味です。漆黒に近い。という設定にしましたし、これはもう変わらないんですが、本当の元ネタは「ザ・ムーン」です。音の響きという意味で(そういうネーミングのが何体もある)。
なんかムーンって粘っこい感じでいいじゃないですか。よくないですか? そうですか。
たぶん、純粋に人が作った操兵の中では、こいつらが12体集まった状態が、837年時点で最強ということにしています。もちろん補給やら操手の疲労やらを考えると、いくらこいつらが最強でも西方全土を征服できるどころか、ひとつの戦局をどうにかできるものでもないわけですが。でも強いは強いです。まとまってかかれば、ギルダールも苦戦すること請け合い。戦いませんが。あ、ズィエン・マル・ゾーラでもいいのか。
ヴァ・ガール分でも、数ある操兵の中でもいい名前ナンバー1に近いんじゃないかと思ってるヤツです。わかりやすいし、なんか強そうって意味で。
強い機体が山のように出てきてるんで、ヴァ・ガールが一番強いってわけではもちろんないですが、南部地方ではこいつらがまとまって出てきたらちょっと困るくらい強いはず。ドワ・ソグも悪くないけど、1ランク落ちますかね。イメージ的に。
こうして改めて形になってみると、やっぱりかっこいいっすね。造形的にもお気に入りの1体です。
ザクレイつはザクレイは自分の考えた機体ではないのです。でも、自分内好きランク上位に位置する操兵です。従兵機なのに狩猟機級って好き。そのくせ、値段は高いわ、扱いは大変だわ(動かしてる最中はともかく、勝手に治らないのでメンテ大変)、もうお話的にこれほどある意味出しやすい機体はないだろうと。
いやデイル編には出ませんでしたが。ごめんなさい。当時はそれどころじゃなくてねえ……。
アズ・キュード回、ガレ・メネアスはいないんですけど、こいつがいるわけですよ。ガレ・メネアスが雑魚中の雑魚(いや、ダメということではなくて、まさにやられ役の象徴って意味で。こういうポジションの機体がいてくれるって、結構大事)なら、そのちょっとした上位互換機というか。やられ役の中でも強い方で、ちょっとしたボス扱いだし、味方が使うときはなんかそんな強くないけどこいつがあったか! みたいなポジションで。
実はゲームとかで使うなら、こいつの方がよっぽど強い機体たちより大事なんですよね。最低5体は欲しい。ガレは最低10体くらい並べたいけど。
アー・ハークスー、やっと最後だ……アー・ハークス。岡崎武士先生デザインの機体です。とにかく企画立ち上げの最中で、なんかお話をでっち上げなければいかんという時に、エピソード優先で登場した操兵ですよ。そんなのに、よくぞまあこんなステキなデザインをくださったものです。
岡崎先生の本デザインはもうちょっと工業製品っぽい感じでしたが、世界観があんな感じなので、福地先生がいい感じに微調整してくださって、それで完成形になりました。
本当は軍神だったヤツっていう設定は、『操兵の書』の話を書いていた時に思いついた(またか!)ものですが、一度ついたウソはそれを本当にするために、延々つき続けなければならないという法則が見事に発動しまして、結果としてデイル編のお話になりました。
あれ書いた時点で、神サマが降ってくるなんてオチ、誰が思いついたことでしょう。まあ、第1巻の時点で考えてはいたんですけどね。でもあんな風に具体的には全く考えてませんでしたからね。なんかね。
狩猟機勢揃い従兵機勢揃いてなわけで、この10体が、明日10月6日、みなさんをお待ちしております。冷やかしでもOK。
どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます。

よろしくお願いいたします。
日下部匡俊

なお、お値段は希望小売価格2,500円のところ、今回記念価格の2,000円で販売します。
会場ではなんとフリーペイント! お買い上げ後、道具と塗料をご用意してありますので、ご自由に彩色していただけます。
さあ、キミも自分のイメージの操兵を作ろう!

それから、ゲーム試遊会にも若干の空きがあります。当日先着順で参加可能かもしれません(ごめんなさい、微妙になってきました)。ダメもとで、ぜひ。

なお、第二回聖刻レギオンの集いは、10/6の15時から19時くらいまで、COINCIDENCE 港区元麻布3-10-8(リンク先Google Map)でやってます。

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聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』『聖刻日記 #3』『聖刻シリーズ 基本用語解説』などをご一読いただければ幸いです。
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