聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』などをご一読いただければ幸いです。
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まあとにかく、メンタリティがかけ離れていなければ、アハーンの人々だって普通に娯楽は求めるはずです。
あ、続きですが。
社会に余裕がないとはいえ、いやだからこそ、ハレの時間は必要なはずで。
都市部なんかは酒場に毎日吟遊詩人やら、大道芸人やらが来て、なにやかややってることでしょう。大道芸人は昼間も市場とかに出て芸を披露してるのかなあ。
このあたりはお国柄というか、宗教国と商業メインの国とで相当温度が違うような気がしますが。宗教国家では戒律なんかでストイックさを求められちゃうので、その反動で逆に暗いところは真っ暗というか、表立ってはやってないけどちょっと路地裏行けばの世界なのかもしれません。
や、ここらあたりはワースブレイドd20の設定でちょっと出てるんですけどね。バリアンだったかな。聖人が実質的に君主やってるのにどうしてこうなるっていうか。あ、別にその聖人が実は腹黒いとかではないんですが。構造の問題ですかね。
で、都市部は金と引き換えとはいえまだ娯楽はその辺に転がってますが、農村に行くとこうはいきません。娯楽に飢えてるので、たまーにどっかの食い詰めた連中が行くと大歓迎なのは想像にかたくないでしょう。
特にお芝居。旅の劇団とか。たぶん、お笑いも旅芝居の演目から分化したものだと思ってるので、こういう連中がやってくると、それはもう大変な騒ぎになったと思うわけです。飢えてるでしょうからねえ。
ワースブレイドというか拙著の剣の聖刻年代記では、モンペールという流浪の民がそういうことをやってる連中で、西方じゅうを回っています。西方は南と北の往来が結構大変なんですが、必要とあれば南でもどこでも。実はこいつら、黒の帝国(デイル編の敵役)とおなじ民族で、何人かは帝国の「草」(草ァ! じゃないよ)だったりするんですが、普通は行かない地方の寒村とかも回ったりしてて、実に怪しい(笑)
でも、もちろん国? なにそれおいしいの的な人々にとってはどうでもいいことで、娯楽に飢えてますから情報収集とかやり放題と。地方の小さな農村だって、気候や収穫の状況、近隣の噂話を仕入れるには悪くない場所なので。
黒の帝国は西方全土を敵に回す必要があった(詳しくは本編をご一読いただけると。マンガ図書館zで公開中です)ので、いろいろな場所でいろいろなことをしています。当事者にその認識があったかどうかはまた別ですが。
ま、こういう話は別に自分のオリジナルではないので、偉そうに講釈たれても仕方ないわけですが、逆言えばネタ的にメジャーなので、やってもなにかのパクリって言われる心配もないのかなー。一本いけるかなー。って思いつきだけならいくらでも書けるけど。まあこいつは結構いけそうな気がするので、アイデアだけストックしとこう。
日下部匡俊
どうもここんとこまとまりがなくてすいません。いかんなー。