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娯楽。
娯楽と一言で言ってもその種類はそれこそ山のようにありますが。音楽、演芸、賭博、飲食もかな。
音楽なんかはそんなに変わらないと思うし、飲食はまあちょっと方向が違うので、今回は演芸の話。
見世物もそうだし、広く捉えれば吟遊詩人もこれに入るんでしょうか。あとお笑いもあると思うのですね。
お笑いは、歴史的に古い笑いってわれわれから見るとおとなしくて、おそらく常識というか世界観がまるで違うので、センスというか軸の位置がそもそも違ってて、たぶん真面目に考証すると大変なことになるはずです。なので、芸としてワースでの笑いを描くのはかなり困難かもしれません。
描写で笑いを取るほうが、まだやりやすい(笑いを取ること自体、一番難易度高いと思ってますが)んではないかと思えるくらい。
しかしこれだけ時代や場所が隔絶しちゃうと、この世界の笑いのキーってのはなんになるのか想像もつきません。古い時代の笑いがだいたいどんなものだったかを調べて、その辺りを参考にするしかないと思うんですが、それ自体で読者の笑いを取るのは当然無理として、それが笑いにつながるって納得してもらえる描写が必要になるだろうと思うわけです。
いや、今回それちょっと入れられないかなあと考えてまして。ほら、大都市とはいえ、庶民の中に入っていく話でもあるんで、そこには娯楽に対する関心が欠かせないだろうと思いまして。
名前のある芸人が来ている程度の話じゃ、出しても意味ないかなーと。登場人物に芸人を加えるなら、社会的地位や人気の度合いや、実際その人物が存在することによる社会的影響はどんなものかってのを踏まえて、バカなことをやらせるのが至高であろうと思うわけです。
まあ高尚ぶったってしょうがないんですけど、これは真面目な話です。なにげない一文書くのにも、このくらい下地固めておかないと、あとが続かないかなという。ツッコミに即答できるってのもありますが、そんなのはどうでもよくて。
あーでもオレ、お笑いには疎いんだよなあ。偏りが大きいので、そんな偉そうには書けない。どうしたものかうーん。
日下部匡俊
賭博はまあ上っ面だけでも書けますけどね。突っ込んでやったらカイジになっちゃう。