聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』、『聖刻シリーズ 基本用語解説』などをご一読いただければ幸いです。
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昨日のあれは、いつまでも引きずっているといいことなさそうなので忘れることにして。
ここに来られている方の大半は、『ワースブレイド』がどういうものかご存知かと思います。
思うのですが、Twitterとかつらつら眺めるに、どうもワースブレイド=聖刻1092とか、ワースブレイド=聖刻小説全般とか、そういう認識で固まっちゃってる雰囲気がありまして。
いや、1092や群龍がワースブレイド呼ばわりされても、千葉先生は別に怒らないと思います(その場で訂正はするかもしれないけど)し、自分的には誰がどんな風に呼ぼうと、個人のレベルなら文句を言うような筋合いじゃないっていうか、文句言う気も全然ないんですが。
ただ、そうなると作品や商品がごっちゃになっちゃって、逆にこちらがなに言ってるかわからなくなっちゃうことがあると思うんです(「ワースブレイドをプレイする」とか言ったら、「聖刻1092をどうやってプレイするんだ?」とかなっちゃう可能性)。なので、ここではワースブレイドについてちょっと詳らかにしようかなと。
ワースブレイドとは、1989年の夏にリリースされたテーブルトークロールプレイングゲーム(以下TRPG)です。
そもそもTRPGってなにかというと、サイコロと紙と鉛筆(最近はPCやスマホを使うこともありますが)を使って会話と想像力で遊ぶゲームです。ゲームといっても、他のプレイヤーと勝敗を競う類のものではありません。
具体的に説明し始めるときりがないし、読む気にもならない説明文が延々続く(いままでそれやってて、たったいま、うがー! と叫びながら消したところです)ことになるので、思いっきりざっくりと書きますが、要するにTRPGとは、
ルールのあるごっこ遊び
のことです。
ほらごっこって、特に戦いごっこ(って保育園とか小学校の先生が言ってるんで、一般名詞化してると判断。オレたちの時代は怪獣ごっこで済んでたような気がしないでもない)だと、光線がきいただきかないだ、誰がヒーローで誰が怪人や怪獣で、大きさがどうだ、武器がどうだ、敵が、味方がでケンカになることがあるじゃないですか。
あれをすっぱりルールで縛って、しかも敵役をゲームの進行役(ワースブレイドではワースメイカーと呼ばれる。一般にはゲームマスター。ここでは以下マスターと略す)に任せて、それ以外のプレイヤーは普通にヒーロー側を担当する、というスタイルに持っていったのがTRPGってわけです。
ここでのルールは、架空の世界の架空の登場人物たちが行動する(攻撃が当たった/当たらない、溝を飛び越えられる/落ちちゃう、など)ときに、成否を判定する基準を作るもので、それ以上でもそれ以下でもありません。ルールって言われるとちょっと構えちゃいますけどね。
最近だと、『クトゥルフの呼び声』なんかがハイティーンや20代の女性の間でブームになっていたりして、こちらでTRPGに慣れ親しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。
まあともかく、ワースブレイドは聖刻世界を舞台にしたTRPGのことなのです。ぎりぎり『剣の聖刻年代記』あたりまではワースブレイドでいいかとも思いますが、是非ともTRPG版の呼び名だと覚えておいていただければ。
最初の方でも書いた通り、単に呼ぶだけならいままで通りで全然オッケーなんですけどね。
日下部匡俊