一番びっくりしたのは、最初の打ち合わせが終わって、その後、暫定版のルールを見せていただいた時なんですが。
もういきなりそのまま出版しちゃってもいいんじゃね? って状態で提出してもらえたこと。もちろん微調整は必要でしたし、こちらでは盛り込みたいと思ってた要素にいくつか積み残しはありましたが、そんなのなしでももう行けそうってレベルで。
やってほしい内容を絞り込んであったので、ルールが比較的簡易にできたってこともあるにせよ、この短期間で組み上がったものとはとても思えない水準のものが上がってきて、正直びっくりしました。嬉しい誤算ってやつですね。

というのも。
聖刻シリーズの内容に関して、デザインを発注した時点では完全なコンセンサスが取れていたわけではなかったからでして。こっちの思い込みで、「このくらいは知っているはず」っていうダメな前提で話を始めちゃったもので、すぐに気づいて修正はできたんですけど、時間を無駄にしてしまったという点でロンメルゲームズさんにはご迷惑をおかけしたと思っています。

なにはともあれ、それほど長い間を置かずに仕上がってきたルールは、想像以上に完成度の高いものでした。TRPGのコアシステムという想定で物を考えていたこちらとしては、虚を突かれるような駒の扱いとかあって、ちょっと大げさに言えば度肝を抜かれた感じでした。
予想外にいいものが出て来るのって、正直なんか嬉しいですよね。これだけのものを作ってもらって、こっちがコケさせるわけにはいかないと申しましょうか。
もちろん、それには駒が操兵の精密なフィギュアだってのも外せないことではあったんですけども(そもそも気分が違う)、単純だけどその発想はなかったって一点で、胸をはってワースブレイドとは違うものをきちんと出せるっていう確信を持てました。

ワースブレイドの時も、ああいう形でデザインや設定を詰めたTRPGってなかったんで、新しいものを提示できるって確信はあったんです。それが受け入れられるかどうかはまだわからなかったんですけど。
いま、それと似た感覚を味わってます。あんな感じに受け止めてもらえたらいいんですが。

日下部匡俊

そんなこんなで、あと1ヶ月半ほどではありますが、試遊会に向けて全力で準備を進める所存です。
明日(もう今日か)には募集開始です。よろしくお願いいたしますです。