『聖刻の大地』での操兵の扱いについて。

先にお断りしておきますが、聖刻シリーズをご存じない方にはたぶん読まれてもちんぷんかんぷんの言葉が続きます。シリーズ全体の大体のイメージは#3を参照のこと。まあそれ読んだからって、細かいことがわかるわけではないんですが。
そこらはこの日記でまた近いうちに。

さて。

聖刻の大地は、1092やブレイドとは違う形で操兵のある世界をデザインできないか、という発想のもとに制作されているものです。
大地の操兵は狩猟機相当のもので体高6mほどです。なので胸には乗れません(8mでも相当きついと思うが)。全部背中にポッド背負ってて、そこに入って操縦します。
量産するような工業技術はまだ未発達ですが、比較的安価に作れるので、お金さえあればいくらでも作り出せます。使われている聖刻石の量は相当しょぼいです。
そんなわけで、この時代の操兵は人より強くて力持ちだけど、割と簡単に壊れるし、乗り捨てありだし(仮面はもったいないから持って帰る)、中古の機体でバリバリ乗り換えられます。聖刻石の縛りが弱いんでしょう、たぶん。

というわけで、操兵は軍事上重要ではありますが、英雄が乗って戦局をひっくり返しうるようなものではありません。重要なのはどのくらいの数を用意できるかで、あとは稼働率とかその辺の数字の問題です。
しかし、逆に言えば、操兵がこういうものであるおかげで、火器があっても操兵はその存在理由をそれほどには失わない理屈です。大砲を一番素早くかつ柔軟に運用してくれるのは操兵だし、大量に用意できるし乗り換えもありなので、火器の戦場での運用をほぼ操兵に任せられるのです。
なら車両の方がいいじゃんと言われそうですが、聖刻石のコストの方が石油や天然ガスを精製して内燃機関作って動かすより安い!(吃驚)
まあ操兵の製作に特化した社会だからなんですけど。徐々に車両とかに切り替わっていくのかも。ちょっと寂しい。でも両者が一緒にいる世界はそれはそれで悪くないかな。

日下部匡俊

追記:なんつっていろいろ書いてますが、厳密にはこれは正式な設定ではありません。筆者の思考の過程というかメモ書きみたいなものだと思ってください。まあそんなに大きく変わることはないと思いますが。

追記2:でもって、正式に設定が上がったとしても、ワースブレイドなんかのプレイ内容や他人の聖刻がらみの作品に対して「それは聖刻文庫の内容と違う」というツッコミはなしで。こちらは設定の内容に責任を負いますが、それを利用する人たちがその責任を負う必要はありません。少なくとも個人で楽しむ範囲では。