すでに告知済みですが、『聖刻ノ猟手』解説その2をアップしました。で、ミナルゴの解説書くの忘れてて、地誌も更新しました。地誌の方はお恥ずかしい限り。

猟手の方は、チキ(生意気でわがままな少女)とユキム(メガネのお姉さん)がいかに大変な旅をしてきたか(途中までは旧冠主派に守られてなんとかなってたんだと思うんですが)についても触れました。彼女たちの正体は、ブシャク冠国のお姫さま(簒奪者が摂政名乗ったおかげで、まだ冠主継承権は失ってません。正確には彼女がではなく、彼女の夫となる人間が、ですが)とそのお付きなんですが、無法地帯に逃げ込んだおかげで正面切って追跡されることはなくなったものの(国軍が実力行使できない場所なので)、別の意味で身の安全が保証できなくなり、結果、護衛についてくれていた人間が全滅状態と。
たぶんユキムは胃に穴が空いてるんじゃないかと思えるくらい大変だったと思いますが、彼女の努力の結果チキがいまだに苦労知らずの状態なので、ある意味彼女の苦労は報われているのではないかと思うわけです。
しかし、真面目な話、金貨とか普通に使っちゃう金銭感覚だったと思うので、それはそれはスリリングな旅だったのではないかと。経済的に安定していて、比較的治安がいいと思われるミナルゴ市ですら子連れ(あ、妹か)の旅の女が、じゃらじゃら金貨出して屋台の串肉買おうとしたり、行き当たりばったりで操兵持ち雇おうとしたりしたらどうなるか……あ、ミナルゴの治安について書くの忘れてた!(ダメじゃん……)
たぶん、イゼーラたちに出会った頃には、ユキムもずいぶん学んで(頭はいい)、それなりにそつなく振る舞えるようにはなったんでしょうが、よく生きてたどり着いたよなあと、解説書きながら思いました。

日下部匡俊