昨日の続き。

たぶん、「属性」なるものの意味がぴんとこない方も多いんではないかと思われるので。
例えば、陽門(素で変換しようとすると「葉問」って出るの、勘弁してほしい。いやイップマン好きだけど。ていうか、それだけワースの言葉を使ってなかったんだなあって)練法師は、光の術を主に使います。光や太陽から連想される現象、心理状態も含みます。
普通に考えると「連想? 心理状態? なにそれ」ってことになりますが、ファンタジーですので、逆に心というか「思い込み」の要素も強く関係してきます。
ワースブレイドには陽門の術で〈陽理白〉というものがありますが、これは陽の光を浴びているとぼけーっとしてしまう状況を術として再現したものです(大真面目)。術にかかった人間はぼんやりとして、術者が指定した特定のことに無関心になってしまうというものですが、心を操っているというよりは、身体の操作に近いかもしれません。
心を操るのに長けた門は月門で、こっちは純粋に精神を操作して見えないものを見せたり、ありえないことを思い込ませたりします(これは闇に起因。人は闇に鬼を見るので)。時間を操る術もありますが、これは月が暦に用いられてきたというイメージから(太陽もそうですが、一般的なスパンが1日単位なので。月は満ち欠けで時の経過を示すので、太陽よりわかりやすいということですね)。
門はあと6つありますが、全体的にこういう感じで術が設定されています(少なくともワースブレイドでは。1092もそれに近いと思われます。月門のイメージのオリジナルは1092ですので)。

門とその術については、ここで細かく解説し始めるときりがありませんので、この辺の解説はごく近日中にもっときちんとまとめて文庫の方に放り込んでおくことにします。
詳しくはそちらをご参照ください。
細かい術はお話によっても違っていますし、そこをあえて一緒にする必要はないと思いますが、聖刻シリーズでお話を作る場合、おおもとの設定は把握しておいた方が応用がきくと思われますので。

日下部匡俊