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さて、例の三賢人ですが、軍神・巨人の戦いにがっちり関わってます。なんせ、ゴーズの作ったゴーズディンは、軍神、巨人と一緒に出来上がったものらしいですし。
もっとも、ゴーズは残る2つの操兵たちの危うさに気づいていて、その抑止力として作ったようなのですが。

残る2人、スガンナクとマグナーゼルも、それぞれにこの戦いで役割を果たしています。
軍神、巨人の製作にマグナーゼルが間接的にでも関わっているのはほぼ間違いのないところで、まだ年若かった(数百〜千数百歳だったと思われる)スガンナクは、真正直に戦いに介入しようとしてひどい目にあったと思われます。後の世に存在が確認されたスガンナクはすっかり性格がひねくれてしまい、ねじ曲がった物言いしかしなくなる模様。ちょっと前だけどヤツのセリフ書きましたからね、間違いありません。
マグナーゼルは、恐るべき破壊兵器を生み出す一翼を担ったことに良心の呵責を一切感じていませんでした(!)が、彼なりの合理的な判断によって、被害の拡大を押しとどめる役に立ったようです。こいつ一番何考えてるかわからんのだよなー。

結局のところ、彼らの働きあって、西方から生命が根絶されずに済んだわけですが。だから役立たずとはあえて言うまい。
ただ、その後の西方史において、彼らがもし存在しなければずいぶん穏当に済んだかもしれない事件(e.g.クラウド高原消滅)がいくつかあって、その分を差し引くとどうなったかはわかりません。
いくら軍神・巨人からいくばくかの生命を守ったとはいえ、大陸の他の地域に生き物は残ってましたし、フェルム人とかが支配者になっていたってだけのことで、西方そのものが地上から消えちゃったわけじゃないんですよね(ちなみに軍神・巨人は西方の外に出る気はなかった。戦ったのは、相手がいるから。情勢がどうあろうとも、彼らは最後の1体まで戦ってどちらか、あるいは両方を滅ぼしていたでしょう。生き残りは、もう敵がいないので機能停止)。
逆に彼らが手を貸していれば防げた事件もたくさんあったりして、本当に、どうしてこいつらいるんだろう。

というスケールで語っても構わないくらいには傍迷惑な連中ってことで。

や、一応この後役に立つことはするんですけどね。ただ、「どうなるんだろうと思って」とか言って、〈闇の輝き〉に〈真紅の揺らぎ〉をけしかけてみたり(スガンナク)、〇〇を魔改造して〇にしてみたり(マグナーゼル)といろいろあるんで、やっぱり諸悪の根源としか思えないんだよなあ……。

日下部匡俊

この辺の設定は最近固まったものが多いですが、だいたいは決まってたことばっかりなんで、思いつきではないです。というか、よく昔の設定に矛盾なく収まったなあってそれなりに自己満足。