ワースブレイド
TRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)ワースブレイド。1989年夏発売。イラスト中央、背後に立っているのが操兵です。
新……というより続というべきなのか。とにかくTRPGのワースブレイドを企画しています。
内容的には既存のワースブレイドのその後の時期を扱っています。つまり、《黒竜戦争》が終結して、南部地域を中心にした《南部大戦》が起きて以降の話ですね。

この南部大戦ってのは、西方が北部中心だったところから南部に重心が移るための重要なイベントです。文明的に明らかに優位にあった北部から、粗野で未開の地だった南部がその生命力と可能性で大きく伸張していくちょうど端境期ですね。
西方文明の一大転換期なので、人間の世界は当然激動の時期を迎えるわけですが、東方に比べてそれまで不干渉を貫いてきた超自然の存在たちも一斉に動き始めます。東方のように、通りを神さまがおおっぴらに生き物の姿で歩いてたりはしませんが。でも宗教の支配がものすごく強い土地なので、単なる人間の抗争としてではなく、神々の代理戦争として宗教戦争的なことも起きたりします。現象面ではあくまで人間対人間ですが。
そういうものに直接対処する人間はごく一部(プレイヤーキャラクターとか。もちろんPCだからといって世界の秘密に触れなければならないってことではない)で、側から見ている限りはいままでのワースブレイドとあんまり変わらないんですけどね。

従来のものがあくまで個人レベルの冒険が中心だったのに対して、今回はどうしても視野を広くして臨むことになります(無理にというわけではない。個人の冒険というオプションは常に存在します)。戦略レベルのゲームではないので、あくまで気の持ちようというか、気分の問題なんですけども。それでも大所高所に立つのって見える景色が違ってくると思いますし。

というわけで、当然のように操兵の製作にかかわることもプレイに深く関わってきます。操兵鍛冶のPCもありって方向になると思います。立ち位置的には神さまの関わらない僧侶的なポジション? たぶんに政治的な要素も強くなるかも。腕を振るう以前に交渉ごとが増えて辟易とか。設備に金がかかりまくる(収入もすごいけど)とか、旅に出てるなら道具や設備をその場で揃えるのに四苦八苦とか、そういう小さな(小さいんだ……)ところから、どっかの国の存亡がかかった政治判断に関わらされてさあ大変とか。
ああ面白そう(プレイヤーの困る姿が)。

あと、プレイ形式にはカードとかを導入してわかりやすくする方向を考えています(その気になればなしでも遊べる)。内容は改良するけど刷新とまではいかないでしょうか。まあ予定なのでどうなるかは。いままでのワースブレイドとできるだけ齟齬が生まれないって方向ならなんでもですが。
オンラインでセッションできるように、アプリ的なものも考えたいです。ウェブアプリレベルでなんとかなるでしょうし。なんとかってまるで簡単なことのように。

とまあそんなことをつらつら考えております。内容的には『剣の物語』とドかぶりなので、互いに補完できるように進めていきたいところではあります。
てなわけで、ご意見ご希望などありましたら、是非とも聖刻寄合所まで。レスポンス早いよー。

日下部匡俊