聖刻ってなに? って話はこちら。聖刻シリーズの解説はこちら。
8月5日土曜日の夜8時から、ニコニコ生放送でなにかあるらしいですよ! これは見逃せませんね!
いやー、しかし色紙目の当たりにするまで知らなかったんですが、なんとあの福山潤さんが聖刻シリーズご存知だったとか。もうなんか驚天動地ですよ。長い間やっておくもんですね。本当にわからんものです。
で、大街道の話続き。
交易路を行き来する商品で代表的なものには、西方にはない東方の商品農産物(香料など)や、希少な鉱石(聖刻石は除く。軍事物資なので制約が多い)、東西の珍しい工芸品などがあります。
このうち、工芸品は大半がただの美術品や細工物ですが、この中にごくまれに〈聖刻器〉が混ざっていることがあります。『聖刻ノ猟手』でイゼーラが手に入れていた髪飾りがまさにそれです。要するに魔法的な物品のことですね(仮面は除く。理由は聖刻石と同じ)。
特にこうした品物は東方に多いのですが、力の強いものは西方で発見されることが多いようです。これは、東方がそうした品物に対する目利きが比較的多く存在するのに対し、西方ではあまり関心が高くないことが関係あるのでしょう。
ただし、これは『聖刻の大地』の時代の話で、ワースブレイドの時代には東方、西方ともにはるかに力の強い物品がごろごろしています(比べると、ですが)。1092の時代には急速に失われていて(物語の中心人物たちは、かなり選ばれた人々のはずですが、その彼らでさえ聖刻器を手にしている人間はごくわずかですから)、大地の時代ではさらに力の弱いものが大きく数を減らした状態で残っているにすぎません。
なので、ワースブレイドの頃は東西交易でやり取りされた聖刻器はごくわずかで、時代が下るにつれて数を増やしていったようです。
街道を行く一本のなまくらな剣(実は……)から始まるエピソードというのも、なかなか想像力をかきたてますね。
日下部匡俊