最近、なぜかロボットものの仕事ばかりいただいております。まあロボットが絡んでるだけで、アニメとかそういうことではないんですが。ワースやってるおかげでしょうか。ありがたいことです。
それはそれとして。
聖刻1092はまさに操兵が主役のお話と言っていいと思います。白の聖刻、黒の聖刻の争いと、それを鎮めようとする人間たちが作り出した(?)八機神、地では操兵で武装した人間たちが戦を繰り広げ……まさにどストレートに操兵を堪能できるお話と言えましょう。
一方、聖刻群龍伝はといえば、操兵は軍略を彩る一要素となり、どちらかといえば人間の(故人も含めますが)策謀がお話の中心。これは、操兵という存在がある程度認知された時点で始められたお話ですので、ある意味必然の流れと言えましょう。もちろん、操兵の描写は最初から重厚になされていますし、別に操兵を放って合戦や人間ドラマだけってわけではありませんが。
で、年代記。TRPGのワースブレイドベースで考えられたお話ですんで、こっちは世界そのものが中心になっている感があります。操兵もいるファンタジー世界。操兵だけが、あるいは聖刻だけが中心ではなく、それに拮抗する神々や超常の存在がいて、世界が混沌に堕ちるか、はたまた存続かという危ういバランスの上で綱渡りをしているような話。
だから、人間を超えた力を持っているわけではない人間たちの目の前で神々が戦ってたり、逆にその戦いの行く末を人間の戦いが制したり、そんなこんなでカオスもいいところの話が続いています。続いてるんだってば。
では、新しい聖刻の大地はどんな話になっていくのか。それについては、『聖刻ノ猟手・混沌呼び覚ますモノ供』で。いや、早い話が解説やったアレの続きです。
近日公開。
日下部匡俊