聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』などをご一読いただければ幸いです。
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ワースブレイドでは、操兵はお金では買えないことになっています。個人的な売買は別でしょうが、聖刻や聖刻石、聖刻器を代価とするのがほとんどってことになってます。
これは、一般人に操兵を売る気がないっていうのもありますが、もうひとつ理由があって、たとえ一番価値のある貨幣を使っても、操兵1体分でさえ持ち運べない量になってしまうからです。
無理やり換算すると安いもので数十万金ゴルダあたりだと思うんですが、1枚20グラムくらいとして(1オンスとかだと30グラムですが)、楽に何十トンって重さになります。1体ならまだしも、これ10体くらいだと、100トンオーダーになりますし、しかも狩猟機のカスタム機だともうひとつくらい桁が違うので、やりとりするだけでとんでもないことになります。
行く街ごとに共通の銀行があって、自由にお金を出し入れできるなんて非現実的なことはありませんし。アハーンそのものが非現実なのにね。全世界の通貨がゴルダで統一されてる不思議世界だし(これについては以前の日記でこじつけくさい話を書きましたが)。
というわけで、おなじくらいの価値を持っている聖刻(石)や聖刻器を取引に使うのは、けっしておかしなことではないのです。だいたい、鍛冶組合的には金をそんなに持っていてもしかたないので。
なんだかんだでアハーンは原始的な社会なので、紙幣のような信用貨幣が使えないこともおわかりでしょう。個人、あるいは組織の間で手形みたいなものが使われている可能性はあるかもしれませんが、社会全体で通用するものではないでしょうし。
だったら、いっそ聖刻本位制にしちゃえばいいじゃんと思いがちですが、キラキラしてる金銀の方が、一般にはありがたみがありますし、宝石が通貨として使われた例があまりないのとおなじで、見た目ぱっと価値がわからないので、通貨として使うには利便性がよくないんですよね。
だいたい、聖刻石は光ってるからまだなんかありがたみがありそうだけど、仮面とか石板聖刻とかただの呪いのアイテムにしか見えない可能性が高いですからね。それに、そうじゃないと、地方の怪しい泥棒市なんかでいきなり聖刻掴んだりって可能性がなくなっちゃうんで。それじゃあ面白くないじゃないですか。
日下部匡俊
えっと、『九尾の霊毛』という時代小説風のじつはワースっていう小品があるんですが、こいつを拡張して一本でっちあげようかってひそかに考えてます。プロットはあるんで、書けばいいんですが。どっかで発表するかもなので、その時にまた。