聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』、『聖刻シリーズ 基本用語解説』などをご一読いただければ幸いです。
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さらに続き。
リッシュ・マナーの住処であるラ・ムクトの高原ですが、ありとあらゆるヤバイ生き物が暮らしています。九尾獣や真竜、東方でしか目撃例がないという御仁(おに)までいたという報告があるようです。ご存知の方はご存知の九尾獣は、尾の数がその能力に比例するという生き神系生物で、真竜は竜っぽい生き物がたくさんいるアハーンの中でも、正真正銘の竜と呼んでいい生物です。大昔はアハーン全土に生息していた時期もあり、そもそも操兵はこいつらを狩るために作られたという伝説さえあります(狩猟機=竜を狩る操兵)。
御仁は九尾獣の対になるような生き物で、その名の通り尻尾のたくさんある(巨大)狐という外見の九尾獣に対して、御仁は角の生えた異形の巨人です。角が生えていないか(瘤の形でこっそり角は生えているのだけど)、1、2本くらいの連中だと操兵で対処可能(でも死なないけど)ですが、角の数が多いともう操兵でも太刀打ちできないという連中です。九尾獣も御仁も、なにが厄介って連中の持っている神通力です。念動力なんか可愛い方で、呪いも祝福も、人間がものすごい修行の末に、それまでに得たものを犠牲にして発動させる奇跡のような業でさえ、彼らは鼻歌交じりでやってのけてしまいます。
もちろん、ここで書いたのは既知の生物で、もしかしたら誰も知らない存在がここにいるかもしれません。むしろその可能性が高いとも言えます。なぜなら、九尾獣や御仁、竜たちはけっして互いの領域を犯すことはなく、争いあったという例が報告されたことは皆無(拙著『双天の王者』ラストのあれは共闘&竜じゃないし、緊急事態なので無問題ていうか、あんな恐ろしいことがあったなんて教会が握りつぶすに決まってますが)だからです。それが、けっして広くないこの地で共存している(リッシュ・マナーの底知れぬ力が介在しているにしろ)のは、なにかそうした不可侵の協定のようなものをさておいても、共同でこの地を監視しなければならないからではないか。
まあそんなことをたったいま思いつきました。
というか、監視しなければならないなにかはすでに設定されていたりするわけですが。ただ、それをどこでどう使うか考えがまとまってなくてですね。いやー、いい場所見つけたなあ(笑)
この辺、西方に残った最大の謎、〈北辺地域〉と被りそうな気がしないでもないですが、あそこは竜の土地ってことにしたので(あーでもすでにあそこを使ったシナリオを考えたり、プレイした人たちがいたら、そっち優先で。たぶんここに触れることはないんじゃないでしょうか。あるいは、全域が竜の土地ってことじゃなくてOK、っていう書き方をするに違いありません)、これとはちょっと違う扱いになると思います。
日下部匡俊
で、この辺が、闇の一者の下り(精霊含む)なんかとリンクすると、設定する側としてはキタキタキターなんですけどね。そう都合よくはいかない。
でも剣の物語には、いままでばらまいてきたお話の断片が全部集まってくるので。