聖刻シリーズたあなんぞやって話ですが、まず『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』などに目を通していただければわりと理解が進むかと思われてなりません。
すいません。いま午前4時過ぎ……いや、5時前と言うべき時間です。なんでこんな時間に書いてるのかっていうと、今日はですね、昼間にですね、ちょっと離れたところでやってる本気の太極拳(陳家の)の講座に行って、足腰がバキバキになっちゃったからなんですね。しかもその後レギュラーの太極拳にも出て、もうハムストリングが攣りそうになるわ、膝は痛むわで大変です。
いや真面目に、日記書いてられる状況じゃなくてですね。じゃあ行かなきゃいいじゃん。
まあとりあえず、その本気の講座には現状ではついていけないことはわかった。
え、聖刻シリーズと関係ないだろって? ないわけないじゃないですか。〈武繰(ぶくり)〉の勉強ですよ、武繰の!
あ、武繰というのは、ワースブレイド東方発祥の武術体系のことです。こことかここ、こことここに解説っぽいものが。
武繰については、現実に存在する武術を参考にして考えましたが、前世紀末あたりから習い始めた太極拳と、それ関連でいろいろ調べたものがかなり役に立ってます。まあ生兵法なんで、あくまで頭で考えただけではありますが。
で、太極拳というとご存じない方には「ゆっくり動くあの中国体操だろ?」的な捉えられ方されてると思うんですが、そんなこたーありません。まあ一般にやられてるのは実際ただの体操ですし、あんなんで戦えれば誰も苦労しませんが。
でも、古来のやつは正真正銘の武術で、実戦での達人の動きは目に捉えられないし、一撃一撃が実は重くて速いです。ゆっくりやってるのは正確に動くためで、例えば流派のひとつの楊家あたりは一定のゆっくりしたスピードで套路をやるんですが(陳家なんかは一定してない)、教育用のビデオの最後で戦闘用の速さで突きを打ったら見えないっていう。
やー、真面目な話、本気の太極拳はシャレにならない動きとスピードなので注意したほうがいいですよ。その本気の太極拳と事を構える状況ってのがとんと思いつきませんが。もちろんおいらは踊ってるだけです。くるくるー。
結局のところ、作中に太極拳そのまんまの技を出すのも無能を喧伝するようなものですし、相当ごちゃごちゃに混ぜつつそれらしいのをでっち上げてるわけですが、本質的にどういうものかをある程度でも理解していると、安い殴り合いよりはもうちょっとましなことが書けるんじゃないかなって。太極拳だけではなく、そこらは日本の武道とかも調べたりはしてますが(さっきのリンク先にもあるとおり、武繰は日本の古武道の色の方が強かったりする)。
日下部匡俊
太極拳、特に陳家は足を滑らせる動きが多くて、普通のゴム引きのシューズだと地獄なんですよ(でも、一般にはゴム底の靴しか売ってない)。他の人がするする滑って回ってるので、魔法かと思ったら靴底が革だったっていうですね。ああ! そりゃあやりにくいわ。