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聖刻シリーズをご覧になるのが初めての方は、『聖刻シリーズとは』、『聖刻日記 #3』、『聖刻シリーズ 基本用語解説』などをご一読いただければ幸いです。
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デイル編で出て来ましたが、ゴーランの都市には古代の魔道の道具が山と眠っています。ただ、あまりにも貴重&壊れそうなので、実際にはブリンという天才エンジニアがコピーして使える道具を作っているわけです。
当然、本来の性能がフルに出せるわけではありません(構造の不完全さと素材の差)が、それでも十分恐ろしい威力を持っています。
ゴーランの道具の特徴は、全部機械的構造を持っているということでしょう。いわゆる静的なマジックアイテムとは異なり、何らかの動力源を用いて機構を稼働させ、練法的な呪術を行使して目的の効果を生み出します。
この方式の長所は、強力な聖刻などが必ずしも必要ないことで、魔力を封じたパワーソースさえあれば使い手の技量に関係なく効果が発動することにあります。短所は言うまでもないことですが、いつでも使えるわけではないということですね。使用回数に制限があったり、効果を発動するのにタイムラグがあったりして、なかなか癖があります。
ゴーランの人間が使うのは、飛び道具ではないものの、対象に接触して一方向に爆発的な力を解き放つという吸着地雷みたいな武器や、ヒートホークみたいに高熱を発して溶断する鎌、魔力の力場を展開して、たいていの物質なら貫通しちゃう槍などです。あと、絶対に近い防御力を持ってる盾とか。
こうやって書くと無敵に見えますが、回数制限と発動のタイムラグがあるので使い勝手はそんなによくありません。操兵の一撃はかすっただけでアウトですし。
このために、闘技大会では、従兵機を盾にしてその足もとから気功法の歩法とかで移動しつつ操兵の足もとを狙う戦法を用いるのですが、当然従兵機は集中攻撃を食らうことになるのでそのままではすぐにリタイアになってしまいます(操兵が全滅したら負け)。
そこで気功法の使える人間が2、3人従兵機に同乗して、気の盾を作って敵の攻撃を受け流すという対策をとっています。いや、操兵なんてデカブツを覆える盾なんか作れるはずもなく、ピンポイントで守るのがせいぜいで、しかも操兵の一撃を完全に止められるはずもないので、味方が敵の足もとを砕くのが先か、従兵機が動けなくなるのが先かっていう、よくわからない緊張感に満ちた戦いになるわけです。
面白そうなので、書ける状況になったら書こうっと。
日下部匡俊